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1 : 2013/12/23(月) 17:48:08.45 -
にこ「絵里と付き合いたい」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1387584707/
の続きです。読んでいなくても楽しんでもらえると思います。
前回同様、にこ絵里です。希がそこに介入してきます。SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1387788488
ソース: http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1387788488/
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2 : 2013/12/23(月) 17:48:52.44 -
– 生徒会室 –
絵里(にこと付き合い始めた、次の日)
絵里(μ’sのメンバーに、にことの関係を言った)
絵里(みんな、応援してくれるって言ってた)
絵里(前までの心配が、馬鹿みたいね)
絵里(にこと付き合い始めて、1ヶ月が過ぎた頃)
絵里(にこが生徒会の仕事の手伝いをしてくれるようになった)
絵里(にこと付き合い始めて、2ヶ月が過ぎた頃)
絵里(希が、生徒会室でキスをしようとしてきた)
絵里(そこに、にこが現れて…)
にこ「希、にこは絵里と付き合ってるのよ、これを伝えるのはさっきと合わせて3回目よ」
希「じゃあ、その証拠は!?証拠はあるん!?」
絵里(ずっとこの調子…)
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3 : 2013/12/23(月) 17:50:33.07 -
にこ「ねえ絵里?にこたちは付き合い始めて2ヶ月よね!?」
絵里「え、ええ…そうよ」
希「絵里ち、無理やり言わされてるんやろ!?カードがうちにそう告げてるんやあぁぁぁ!」
にこ「うるさいわね!絵里の言うことが信じられないの!?」
希「にこっちに強要されてる可能性だってある!」
絵里「それはないわよ…希、私はにこが好きなの」
希「…うわあぁぁぁぁぁんっ!」バンッ
にこ「出て行っちゃったわね…」
絵里「ええ…ちゃんと、現実を受け止めてくれてるといいんだけど」
にこ「まさか、希も絵里が好きだったなんて…何も、されてない?」
絵里「大丈夫よ、精神的なダメージは大きいけど…」
にこ「…今日、にこの家に泊まらない?」
絵里「そうしようかしら…にこに癒してもらいたいし」
にこ「あっ、絵里ちゃんがデレた~」ニヤッ
絵里「もう…何言ってるのよ、もう放課後なんだし、そろそろ帰りましょう?」
にこ「も、もうこんな時間!?希との口論、随分長い間続いたのね…」
絵里「ええ、1時間位ね。その間に仕事も粗方片付いたし…早く、にこの家に行きましょ」ワクワク
にこ「そうね…(絵里、かわいい…)」
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4 : 2013/12/23(月) 17:52:45.72 -
– にこの家 –
にこ「この間は絵里に料理作ってもらったし、今日はにこが作るわね」
絵里「そんなこと言っても、毎回お互い手伝い合ってるじゃない、付き合う前からこれは恒例みたいなものでしょ」
にこ「そうだけど…なんとなく言いたいのよ、こういうのは」
絵里「ま、わかるけど…じゃあ、今日は何をつくろうかしら」
にこ「半熟たまごのオムライス!これを作るわ!」
絵里「へぇ、にこも料理の腕あげたのね…そんなの作れるようになったのね」
にこ「ふふん、すごいでしょ?じゃあ早速とりかかるわよ!」
~15分後~
にこ絵里「…」
にこ「…ごめん、失敗しちゃった…」クロコゲ
絵里「ま、まあ失敗なんて誰にでもあることよ」アハハ
にこ「や、やっぱりコンビニでお弁当買ってくる…!」ジワッ
絵里「…にこ、泣かないの。子供じゃないんだから。あと、私はコンビニのお弁当なんかより、にこの手料理が食べたいわ」
にこ「絵里ぃっ…!」パアァ
絵里「ほら、食べましょ?」
にこ「うんっ!」
にこ絵里「いただきます」
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5 : 2013/12/23(月) 17:54:36.30 -
~10分後~
にこ絵里「ごちそうさまでした」
絵里「黒焦げは見た目だけだったわね、味は美味しかったわ」
にこ「そ、そうだったわね…自分でも驚きだわ」アハハ
にこ「じゃあ、お風呂にしましょうか」
絵里「ええ、いつも通り一緒に入りましょうか」
にこ「うんっ」
– お風呂 –
にこ「相変わらず、絵里の背中は綺麗ね…」ジー
絵里「にこ、その…あ、あんまり見ないで?恥ずかしいから…///」
にこ「後ろから見てもわかるくらい、耳まで真っ赤よ?」ニヤニヤ
絵里「…も、もういいから、早く洗いましょ///」イソイソ
にこ「やっぱり絵里ちゃんは可愛いにこっ☆」
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6 : 2013/12/23(月) 17:56:40.39 -
~20分後~
– リビング –絵里「ふう、さっぱりしたわね」フキフキ
にこ「ねえ、絵里…」
絵里「いつになく真剣な目ね…どうしたの?」
にこ「そろそろ…その、夜の時間も過ごしたいんだけど」
絵里「…ねえ、にこ。これは付き合い始めて5回目くらいのやりとりだと思うんだけど…」
にこ「うん…」
絵里「私達は、まだ学生よ。せめて卒業するまでは、そういうことはなしって言ったでしょ?」
にこ「…」
絵里「卒業したら…その…い、いくらでもやってあげるわよ…///」
にこ「ほんとに!?」
絵里「って、このやりとりも5回目ね…」ヤレヤレ
にこ「でも、にこは今日したいな~…」
絵里「ダーメ。何回言わせるのよ」
にこ「わかったわよー!もう卒業するまでは言わない!」
絵里「わかればいいのよ」
絵里(私だって、したくないと言えば嘘になる…)
絵里(でも、仮にも生徒会長)
絵里(生徒の模範であるべき生徒)
絵里(だから、卒業するまではしない…)
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7 : 2013/12/23(月) 18:01:16.89 -
にこ「ねえ、絵里」
絵里「ん、どうしたの?」
にこ「希ってさ、絵里のことが好きなのよね?」
絵里「今日の行動を見る限り、そうみたいね…」
にこ「キスするとこ、見せよっか」
絵里「…何さらっと恥ずかしいこと言ってるのよ」
にこ「だって、また絵里が希に襲われたら…もしかしたら、体に手を出されるかもしれないのよ?」
絵里「にこ、希は生徒会副会長よ?そんな立場である人が、そんなことはしないと思うわ」
にこ「それでもっ!!」
絵里「にこ」
にこ「…」
絵里「希はμ’sのメンバーよ。仲間のことを信頼しなさい」
にこ「それでも…にこは絵里のことが心配なの」
にこ「もしかしたら、にこの知らないところで…絵里が希に取られるんじゃないかって、心配なのよ」
絵里「にこ、こっち向いて、目を瞑りなさい」
にこ「う、うん…」
にこ(ま、まさか…叩かれる…?)ビクビク
絵里「…」チュッ
にこ「っ!?」
絵里「私は、にこのことを愛してるの。そんな私が、希に取られると思う?」
にこ「…」
絵里「私のことを、信じて?」
にこ「…うん、ごめん」
絵里「いいわよ、私もにこと同じ立場だったら、同じことを言ってたと思うわ」
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8 : 2013/12/23(月) 18:02:52.77 -
– 寝室 –
にこ「ふわぁ…」
絵里「…そろそろ寝ましょうか、明日も学校だし」
にこ「そうね…じゃあ絵里、来て」
絵里「ええ、もちろん」
にこ「二人でひとつの布団を使うのも、もう慣れたわね」
絵里「こうやって、手を繋ぐのも慣れたわね」ギュッ
にこ「…あとは、こうやって抱きつくのもっ!」モギュ
絵里「にこは本当に甘えん坊ね」ヤレヤレ
にこ「こうすると寝やすいんだもーんっ」
絵里「私も、抱きついてくれてるほうが寝やすいわね」
にこ「ふふ、絵里かわいい」モギュ
絵里「もう…ほら、寝るわよ?時間も時間だし」
にこ「はーい、おやすみ」
絵里「ええ、おやすみ」
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9 : 2013/12/23(月) 18:06:00.70 -
~朝~
絵里「にこ、起きて。ごはんできたわよ」
にこ「んぅ…おはよう…」
絵里「先に顔洗ってきなさい、待ってるから」
にこ「うん…」
– リビング –
にこ「なんでにこの家なのに、絵里がごはん作るのよ」
絵里「あなた、起きるの遅かったし…にこの家に泊まった時も、私の家に泊まった時も、朝ごはんは私が担当してるようなものでしょ?」
にこ「そ、それはそうだけど…」
絵里「にこが朝弱いのは知ってるわよ、仕方ないじゃない」ヤレヤレ
にこ「う…ご、ごめん…」
絵里「いいわよ、それより食べましょ?
にこ「うん、そうしましょ」
にこ絵里「いただきまーす」
~15分後~
にこ絵里「ごちそうさまでした」
絵里「もういい時間だし、そろそろ準備して、学校行きましょうか」
にこ「そうね、絵里の制服も取りに行かなきゃいけないし」
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10 : 2013/12/23(月) 18:08:03.64 -
– 学校 –
にこ「希は教室に行ったらいるのよね…?」
絵里「まあ、そりゃあいるでしょうね」
にこ「絵里を守らないと…」
絵里「にこ、昨日言ったでしょ?仲間を信じなさい」
にこ「う…でも…」
絵里「そうじゃなきゃ、私にこの事、嫌いになるわよ…?」
にこ「わ、わかったわよ!信じればいいんでしょ!」
絵里「さ、じゃあ教室に行きましょうか」
にこ「ええ…」
– 3年生教室 –
絵里「…おはよう、希」
にこ「…お、おはよう」
希「おはよう絵里ち、にこっち」
にこ「あれ?普通ね…」ヒソヒソ
絵里「ね?だから信じろって言ったでしょ?」ヒソヒソ
希「絵里ち、放課後空いてる?」
絵里「今日は練習もないし、生徒会の仕事も昨日で粗方片付いたし…ええ、少しだけなら大丈夫よ」
希「じゃあ、放課後に屋上来て」
絵里「わかったわ」
にこ「…ねえ、絵里」
絵里「どうしたの?」
にこ「疑うわけじゃないけどさ、もしも希に何か嫌なことされそうになったら…」
絵里「にこ、そういうこと言わないの」
にこ「でも…」
絵里「にこ」
にこ「…ごめん」
絵里「私は大丈夫だから、ね?」ナデナデ
にこ「うぅ…///」
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11 : 2013/12/23(月) 18:15:08.77 -
絵里(大丈夫とは言ったものの…私自身、不安もある)
絵里(襲われるかも、とかじゃなくて…告白された時に、どう断ったらいいか…わからない)
絵里(ともかく、考えても仕方ないわよね)
絵里(ちゃんと授業には集中しないと)
~授業中~
先生「で、あるからして…このXは、これを代入して…」
絵里(…集中できない)
絵里(希の方から感じる視線、にこの方から視線)
絵里(それと、放課後のこと)
絵里(本当に、どうしようかしら)
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12 : 2013/12/23(月) 18:17:33.90 -
~放課後~
絵里(あっという間に放課後)
絵里「にこ、希のところに行ってくるわ」
にこ「絵里…教室で待ってるから」
絵里「ありがとう。終わったら、一緒に帰りましょう」
– 屋上 –
絵里「…」ガチャ
希「絵里ち…来てくれたんやね」
絵里「ええ、当たり前よ」
希「…絵里ちは、ホンマににこっちと付き合ってるん…?」
絵里「ええ、私はにこと付き合ってるわ」
希「そっか…」
絵里「…」
希「…」
絵里「…話はそれだけ?なら、私は帰るわね…」スッ
希「ま、待って、絵里ちっ!!」
絵里「…」ピタッ
希「絵里ち、こっち来てくれる?」
絵里「…ええ」
希「絵里ち…うちは、絵里ちのことが…」
絵里「…」
希「絵里ちが、好きや」
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13 : 2013/12/23(月) 18:18:51.06 -
絵里「ごめん、希」
希「…」ウルウル
絵里「私は、にこと付き合ってるの」
絵里「だから、あなたとは、付き合えないわ」
希「…ふええぇぇぇぇぇん」ポロポロ
絵里「…ごめん」モギュ
希「うぅ…」ポロポロ
希「絵里ち…一つ、お願いがあるねん」グスッ
絵里「何?できることならするわよ」
希「一回だけ…キス、して」
希「そしたら、絵里ちのことは諦める」
絵里「…ごめん」
希「…」
絵里「…」
希「絵里ちぃっ!」ガバッ
絵里「っ!?」ドサッ
絵里(お、押し倒され…っ!?)
希「絵里ち、絵里ち…」ハァハァ
絵里「希、やめてっ…」ジタバタ
希「キスだけ…キスだけやから…」
絵里「や、やめっ…」
絵里(にこ、助けて…)
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14 : 2013/12/23(月) 18:20:09.84 -
ガチャッ
絵里希「!?」
にこ「何やってんのよ、希」
希「に、にこっち…」
にこ「絵里から離れなさい」ギロッ
希「う…」スッ
絵里「な、なんでここに…?」
にこ「…し、心配だったからよ」
絵里「ありがとう…」
にこ「ええ、別にいいわ。今はそんなことより希のことね」
にこ「こっちに来なさい」
希「…」トボトボ
パァンッ!
希「っ…」ヒリヒリ
にこ「見損なったわ、希」
絵里「にこ、ちょっとやりすぎじゃ「絵里は黙ってて」
絵里「…」
にこ「あんたね、あんなことしてて恥ずかしくないの!?」
にこ「無理やりあんなことして、絵里の唇を奪えたとして…それで、あんたは嬉しいの?」
にこ「絵里が、あんたが、それで心から喜べるの?」
希「…」ポロッ
にこ「泣いてないで、なんとか言いなさいよ」
希「…さい」
希「ごめんなさい…」ポロポロ
希「にこっち、絵里ち…ごめんなさい」ポロポロ
にこ「…」チラッ
絵里「…希、頭を上げて?別に、私は怒ってないわ」
希「…でも」
絵里「希」
希「…うん」
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15 : 2013/12/23(月) 18:21:00.52 -
絵里「あなたは、生徒の模範になるような生徒でないとだめよ」
絵里「生徒会副会長、でしょう?」
希「ごめんなさい…」
絵里「それと、無理やりはダメよ、にこから私を奪い取ってからね、そういうことをするのは」
希「そうやね…」
にこ「これで、にこと絵里の愛情の深さがわかった?そうなら、もう絵里には手を出さないことね」
希「…いや、それは違うでにこっち」
にこ絵里「え?」
希「うちには諦めるなんてできひん」
希「絵里ちが言ったように、奪い取ることだってできるんや」
希「だから…」チュッ
絵里「っ!?」
絵里(ほ、ほっぺに…)
希「うちは絵里ちのことは諦めへんよ!」
にこ「こら、希!にこの絵里になにしてるのよー!」
希「じゃあ、また明日!」ダッ
にこ「ま、待ちなさーい!」ダッ
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16 : 2013/12/23(月) 18:21:38.33 -
絵里(希を振ったら、μ’sがどうなるか、私と希の関係がどうなるか、不安だったけど…)
絵里(今まで以上に仲良くやっていけそうね)
絵里(…でも、三角関係になっちゃったわ)ヤレヤレ
絵里(まあ、そういうのもいいかもね、恋愛にはつきもの、かもしれないし)
にこ「おっと」ピタッ
絵里「?」
にこ「ほら、絵里。行くわよ」スッ
絵里「…ええ」ギュッ
おしまい
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