Monthly Archives: 7月 2015
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八幡「陽乃無双?」陽乃「誕生日記念よ」
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1 : 2015/07/09(木) 17:12:55.81 -
『陽乃無双~雪ノ下陽乃誕生日記念』
著:黒猫
7月6日
八幡「陽乃さん?」
陽乃「…………」
比企谷君の呼びかけにこたえるべく緩やかに規則正しく背中を上下させ、
寝ているふりを継続させる。
カフェで休憩しだして、そろそろ3度目の呼びかけだった。
本日は、明日めでたくも誕生日を迎える私の為に雪乃ちゃんたちが
なにやら準備してくれているらしい。
ただ、雪乃ちゃん達は受験生でもあり、私は応援がてら家庭教師をしている。
とはいうものの、教える対象は比企谷君なんだけどね。
あと、ガハマちゃんはなんだかいまだに私の事を警戒しちゃって、あまり近づいてはこない。
まっ、いいけどさ。
よって必然的にガハマちゃんの家庭教師は雪乃ちゃんとなる。
普通に考えれば雪乃ちゃんも受験生なわけだけど、……問題ないか。
雪乃ちゃんだし。
それに、これで受験に失敗したら、それはそれで面白いかもしれないし。
なぁんてことは絶対に言わないけどね。これは比企谷君との約束だっけ。
どうも私は以前の比企谷君並に捻くれた言動を雪乃ちゃんにしてしまう。
こんなにも妹を愛している姉なんて世界中探したっていないのに、失礼な奴らめ。
そんな私を見かねて比企谷君が提案したのが雪乃ちゃんを可愛がり過ぎない事だった。
たしかに私の愛は深すぎるかもしれない。
比企谷君曰く、普通の人間なら押しつぶされる重さだとか。
ほんと私に対して遠慮がない奴だ。もうっ、愛い奴め。
こうなったら雪乃ちゃんの代りに比企谷君を可愛がってあげる(きゃぴっ)って言ったら、
あいつったら露骨に嫌な顔したっけ。
それがあまりにも可愛くて抱きしめてあげたら、顔を真っ赤にして抵抗できないでいたなぁ。
いつもは大人っぽい態度をとるくせに、こういう所だけは純情なんだから。
とまあ、今回も比企谷君は私の生贄に……いや、人身御供に、虜囚に? 違うか……、
人質、捕虜、囚われのお姫様? ……私のデート相手として勉強会を休講にする口実に
なっていた。
実際はサプライズの誕生日会でもなく、明日の準備をするのを邪魔されたくない為に
私を雪乃ちゃんのマンションから遠ざけたというのが真相ではある。
そういうわけで今現在、本屋で比企谷君用の参考書をいくつか見繕った後に、
私と比企谷君はカフェにて、私は居眠り、比企谷君は買ったばかりの参考書を眺めていた。
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