エレン「小さい頃の約束をお前は覚えているか?」


1 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/21(水) 20:44:25 ID:vPMEkuFc

3作品目です。

拙い文ですが、どうぞ面白かったら読んでください


ソース: http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1377085465/


2 : にゃー 2013/08/21(水) 20:46:06 ID:vPMEkuFc

エレン(8)「母さん!この子」

カルラ「どうしたの…この女の子は?友達?」

エレン(8)「可愛いだろ?」

カルラ「エレン…」

エレン(8)「なんかな、こいつ一人で街をうろうろしてたんだよ」

カルラ「そうなの…?」

女の子「…うん」コクリ

カルラ「…道に迷ったの?」

女の子「…うぅん」フリフリ


3 : にゃー 2013/08/21(水) 20:46:36 ID:vPMEkuFc

エレン(8)「母さん!この子」

カルラ「どうしたの…この女の子は?友達?」

エレン(8)「可愛いだろ?」

カルラ「エレン…」

エレン(8)「なんかな、こいつ一人で街をうろうろしてたんだよ」

カルラ「そうなの…?」

女の子「…うん」コクリ

カルラ「…道に迷ったの?」

女の子「…うぅん」フリフリ


4 : にゃー 2013/08/21(水) 20:50:33 ID:vPMEkuFc

すみません、ミスです


5 : にゃー 2013/08/21(水) 20:52:58 ID:vPMEkuFc

カルラ「じゃあ、なんで町を1人で歩いてたの?」

女の子「…逃げたの」

カルラ「何から?」

女の子「お家から」

カルラ「どうして…?」

女の子「…勉強ばっかだから」

エレン(8)「つまり、遊びたかったんだろ?」

女の子「うん!」

カルラ「親は心配してないの?」

女の子「…わかんない」


6 : にゃー 2013/08/21(水) 20:54:33 ID:vPMEkuFc

エレン(8)「まぁ遊ぼうぜ!考え事はあとだ!!」

女の子「うん!!」

エレン(8)「じゃあ…いってきます!」


7 : にゃー 2013/08/21(水) 20:55:25 ID:vPMEkuFc
ーーーー
ーーー
ーー

エレン(8)「そういや、お前なんて名前なんだ…?」

女の子「×××××だよ」

エレン(8)「俺はエレンだ」

女の子「よろしくね…ええっと…エレンお兄ちゃん!」

エレン(8)「あぁよろしくな!」

女の子「何をして遊ぶ?」

エレン(8)「川で水遊びしよーぜ」

女の子「うん!」


8 : にゃー 2013/08/21(水) 20:56:17 ID:vPMEkuFc
ーーーーー
ーーーー
ーーー

エレン(8)「ほら!冷たいだろ」パシャ

女の子「あははっ気持ちいいね♪」パシャ

エレン(8)「おい!魚がいるぞ」

女の子「ほんとだ!!エレンお兄ちゃん捕まえて!」

エレン(8)「おう!おらっ」バシャ!

女の子「あぅ…もう少しだったのに!」

エレン(8)「まだまだぁ!」

つるんッ!!ばっしゃーーん!!

エレン(8)「いてて…」


9 : にゃー 2013/08/21(水) 20:57:06 ID:vPMEkuFc

女の子「エレンお兄ちゃん大丈夫!?」トテトテ

つるんッ!!

女の子「ふぇ!?」

ばっしゃーん!!

エレン(8)「おいおい!お前も大丈夫かよ」

女の子「いったーい…!服もびしょびしょだよー…」

エレン「あはっ!」

女の子「あははははっ」


10 : にゃー 2013/08/21(水) 20:57:43 ID:vPMEkuFc

エレン(8)「なんか、俺たちバカみたいだな!俺が転んで、助けようとしてお前が転んで」

女の子「なんか恥ずかしい」

エレン(8)「てか、どうしような…服びしょびしょだな…」

女の子「怒られちゃう…?」

エレン(8)「いいや!俺の母さんは優しいからな!大丈夫だ!」


11 : にゃー 2013/08/21(水) 20:58:22 ID:vPMEkuFc

ーーー
ーー

どかッ!

エレン(8)「いってーよ!母さん!ぶつことないだろー」

女の子「あわわわわ…」

カルラ「あんたねぇ…人様の子供まで巻き込むんじゃないよ!」

エレン「ほーい…」

カルラ「2人ともお風呂入ってきな!風邪ひいちゃうだろ?×××××ちゃん、服は洗って、すぐ乾かしてあげるからね」

女の子「ありがとうございます!」

エレン(8)「ほら、いくぞ!」

女の子「うん!」


12 : にゃー 2013/08/21(水) 20:59:33 ID:vPMEkuFc
ーーーー
ーーー
ーー

エレン「ほら、頭洗ってやるぞ」

女の子「ありがとー」

エレン「お前の髪の毛キレイだなぁ」ワシャワシャ

女の子「そうかなぁ?」

エレン「そうだよ!柔らかしい、つやつやだ!」ワシャワシャ

女の子「ありがとね!次はエレンお兄ちゃんの頭洗ってあげるね?」

エレン「あぁ!頼む」


13 : にゃー 2013/08/21(水) 21:00:27 ID:vPMEkuFc

ーーー
ーー

湯船ー

女の子「ねー」グテー

エレン(8)「なんだー?」グテー

女の子「エレンお兄ちゃんのお母さん優しいね…」

エレン(8)「そうだなぁ…さっきのも俺たちのこと思って、ぶったんだもんなー」

女の子「うん…うらやましぃ…」ボソッ

エレン(8)「何か言ったか?」

女の子「うぅん!あがろっか」

エレン(8)「おう!」


14 : にゃー 2013/08/21(水) 21:01:39 ID:vPMEkuFc

ーーーー
ーーー
ーー

カルラ「ちゃんと帰りなさいよ…?」

女の子「…うん」

カルラ「親御さんは、きっと心配してると思うから」

女の子「…」

トコトコ…


16 : にゃー 2013/08/21(水) 21:02:56 ID:vPMEkuFc

エレン(8)「おい!ちょっと待て」

女の子「うん…?」

エレン(8)「また遊ぼうな?」

女の子「うん」

エレン(8)「絶対だぞ?」ナデナデ

女の子「うん…//」ドキッ

私のこの高鳴る気持ちはなんだろう…
ずっとエレンと居たい。そう思えるこの気持ちはなんだろう…


17 : にゃー 2013/08/21(水) 21:04:15 ID:vPMEkuFc

ーーーー
ーーー
ーー

「勉強さぼって何をしていたのですか!?」

女の子「…ごめんなさい」

「何をしていたのか聞いているのです」

女の子「…遊んでいました」

「あなたに遊んでいる時間はないのですよ?」

女の子「…はい」

「では、もう就寝の時間です。寝てください」

女の子「…はい。申し訳ありませんでした…」

女の子「…エレンお兄ちゃん…会いたいよ……グズッ」


18 : にゃー 2013/08/21(水) 21:05:36 ID:vPMEkuFc

ーーーー
ーーー
ーー

カルラ「エレン、あの子のこと何も知らないの?」

エレン(8)「うん」

カルラ(とても良い生地の服を着てたから…多分、どこぞのお嬢様なのよね…)

カルラ「そう…。もう9時よ?寝なさい」

エレン(8)「うん!おやすみぃ」

カルラ「はい、おやすみ」ニコッ


19 : にゃー 2013/08/21(水) 21:07:01 ID:vPMEkuFc

ーーーー
ーーー
ーー

3日後…

女の子(今なら先生も見てないし…)コソコソ

タッタッタッ…

『お嬢様がいなくなったぞ!先生は何をやっていたんだ!』
『おい!探せ!!』


20 : にゃー 2013/08/21(水) 21:09:24 ID:vPMEkuFc
ーーー
ーー

イェーガー宅前

女の子「ハァハァ…エレンお兄ちゃん……」

ピンポーン…

ガチャ!

エレン(8)「…はい?どなたですか…?」

女の子「エレンお兄ちゃん!!」ダキッ

エレン(8)「おぉ!?また遊びに来たのか?」

女の子「うん!」ニコッ

エレン(8)「入れ入れ!今日は俺の友達も来てるんだ」

女の子「そうなんだ!」


21 : にゃー 2013/08/21(水) 21:11:25 ID:vPMEkuFc

ーーーー
ーーー
ーー

エレン(8)「俺の友達のアルミンだ」

女の子「アルミンさん、よろしくお願いします!×××××です!」

アルミン(8)「よろしくね」

エレン(8)「さっきの話の続きしようぜ!」

アルミン(8)「うん!それでね…僕たちの世界はたくさんの水でー……」


22 : にゃー 2013/08/21(水) 21:14:04 ID:vPMEkuFc

ーーー
ーー

数時間後ー

女の子「外の世界って面白いね!」

エレン(8)「だろー!」

アルミン(8)「僕らの住んでる、この壁の中はホントに狭いんだ」

カルラ「アルミン、×××××ちゃん?もうそろそろ帰る時間よー?暗くなる前に帰りなさいねー…」

アルミン(8)「もうそんな時間かぁ…エレン、僕は帰るね?ばいばい」

エレン(8)「あぁじゃあな!」


23 : にゃー 2013/08/21(水) 21:15:54 ID:vPMEkuFc

ーーー
ーー

女の子「…」

エレン(8)「お前は帰らないのか?」

女の子「…帰りたくないよぉ」ダキッ

エレン(8)「お、おい!?」アセアセ

女の子「帰ったら、もうエレンお兄ちゃんに会えないかも知れない…」ギュゥ

エレン(8)「…」


24 : にゃー 2013/08/21(水) 21:18:32 ID:vPMEkuFc

女の子「私、初めて友達が出来たの…初めて遊んだの…初めて……人を好きになったの…」

エレン(8)「…」

女の子「私は…愛されない子なの…
お父さんには会ったことがない…
お母さんは怒ってばかり…
帰ったら、また大人に怒られる…」

女の子「…でも、エレンお兄ちゃんは、あったかい…」ギュゥ

エレン(8)「…」

女の子「エレンお兄ちゃん?私ね…壁を出て海を見たいんだ…エレンお兄ちゃんと」

エレン(8)「あぁいいぜ!」


27 : にゃー 2013/08/21(水) 21:20:32 ID:vPMEkuFc

「…エレンお兄ちゃん…あとね」

「…なんだ?」

「私をエレンお兄ちゃんのお嫁さんにして…?」

「…は!?//」

「だめ…?」

「そうゆうのは、もっと大人になってからだな…///」アセアセ

「いいのか、だめなのか聞いてるの」

「……いいよ//」

「…約束だからね?」


28 : にゃー 2013/08/21(水) 21:21:42 ID:vPMEkuFc

「あぁ!男に二言はねぇ!」

「じゃあ…エレンお兄ちゃん?」

「なんだ?」

ちゅっ…

「なっなっ///」アセアセ

「ふふっ//じゃあ、私は帰るね」

「今日みたいに、またうちに来いよ?明日でも、明後日でも待ってるから!」

「うん」ニコッ

「あと……ヒストリア…大好きだぞ」

ヒストリア「ありがとね♪」


29 : にゃー 2013/08/21(水) 21:24:18 ID:vPMEkuFc

ーーーー
ーーー
ーー

たった二回しか会ったことないのに

俺はヒストリアを好きになってしまった

俺って単純だな…


30 : にゃー 2013/08/21(水) 21:26:32 ID:vPMEkuFc

ーーーー
ーーー
ーー

「あなたは、もう一切の外出を禁止とします」

ヒストリア「…あ、明日!明日だけでも、外出を許してくれませんか!?」

「あなたは由緒正しきヒストリア家の娘なのですよ?前も言いましたが、あなたに遊んでる時間はないんです!」

ヒストリア「…」

「それでは、もう寝てください」

ヒストリア「…はい」

エレンお兄ちゃん…ごめんね……

もう会えないや…


32 : にゃー 2013/08/21(水) 21:28:01 ID:vPMEkuFc

ーーーー
ーーー
ーー

あれ以降、
俺の家にヒストリアは来ることがなくなった

そして、ヒストリアが遊びに来るはずの家もなくなった

優しかった…大好きだった母さんもいなくなった

そして、いつの間にか…ヒストリアのことも忘れかけてた…


33 : にゃー 2013/08/21(水) 21:29:13 ID:vPMEkuFc

ーーーーーーー
ーーーーーー
ーーーーー
ーーーー

数年後ー

「あなたに選択をさせます。生きるか死ぬか」

ヒストリア「私は…生きたいです」

「では、あなたは、もうヒストリア家の名前を名乗ってはなりません。理由は分かりますよね?」

ヒストリア「はい。承知しています」

「あなたの名前は、今から『クリスタ・レンズ』です」

クリスタ「はい」


34 : にゃー 2013/08/21(水) 21:30:27 ID:vPMEkuFc

これから、私は何をすればいいのだろう…

『壁を出て海を見たいんだ』

そっか…

忘れてたよ…

私は調査兵団に入って、外へ行く

世界を探検するんだ

絶対に海を見るんだ

ーーーー
ーーー
ーー


36 : にゃー 2013/08/21(水) 21:32:42 ID:vPMEkuFc
今回は、ここまでです。

歳ではなく、身長的な意味で
お兄ちゃんと呼んでる感じです
ちょっといみふですが…すみません。

15歳同士ですけど


43 : にゃー 2013/08/21(水) 21:43:24 ID:vPMEkuFc
レイス家でした

ごめんなさい。でも、このままヒストリア家で通させてください!

本当にすみませんでした


52 : にゃー 2013/08/22(木) 15:58:34 ID:xidfDqL6
ーーー
ーー

エレン「おい」

クリスタ「…?」

エレン「お前…ここで何をしてるんだ?」

クリスタ「あの…走っていた子にパンをあげようかと思いまして…」

エレン「そうか…俺と同じだな。優しいな」ニコッ

クリスタ「あ、ありがとうございます(あれ?なんか…胸が苦しい……)」


53 : にゃー 2013/08/22(木) 15:59:33 ID:xidfDqL6

『パァン…パァンの香りが……』

エレクリ「ん…?」

ドーーンッ!!

エレン「うわッ!?なんだ!?って、パンが…」

サシャ「フーッ…フーッ…」モグモグ

クリスタ「あ、あの…食べる前に、これ。水飲まなきゃ」

エレン「おいおい!そうだぞ?喉からからだろ?」

サシャ「え…!?」

エレクリ「…?」キョトン

サシャ「神様ですか!?あなた達は!?」

クリスタ「静かに…教官に見つかっちゃ、まずいから…」


54 : にゃー 2013/08/22(木) 16:00:34 ID:xidfDqL6

サシャ「はい!」モグモグ

エレン「お前すごいなぁ…」

サシャ「何がですか?」モグモグ

エレン「言われた通りに、今までずっと走ってたんだろ…?すげぇわ…」

サシャ「えへへ…でも、もう……」

エレン「…?」

サシャ「足が限界で…立つのはおろか、歩くのも困難…です」バタッ

クリスタ「えぇ!?だいじょうぶ!?」アセアセ

エレン「まぁ…医務室まで運んでやるか!よいしょ」ガシッ

クリスタ「1人で大丈夫ですか…?」

エレン「あぁ問題ない。心配ありがとな」ニコッ

クリスタ「は、はい…///」


56 : にゃー 2013/08/22(木) 16:02:09 ID:xidfDqL6

ーーーー
ーーー
ーー

医務室ー

サシャ「すー…すー…」

エレン「すごく幸せそうだな…」ナデナデ

サシャ「……えへへ…すー…」

クリスタ「あの…私もパン持ってきたんです。サシャ寝ちゃいましたし…一緒に食べませんか?」

エレン「ん、ありがとな」

クリスタ「はいっ」

エレン「…モグモグ…」

クリスタ「…モグモグ」


58 : にゃー 2013/08/22(木) 16:04:40 ID:xidfDqL6

クリスタ「…」ポロポロ

エレン「お、おい!ごめんなっ…ホントに迷惑な話だよな…」

クリスタ「…え?…あれ?どうして泣いてるんだろ…」ゴシゴシ

エレン「…ごめんな」

クリスタ「あっ違います!迷惑とか、そうゆうので泣いたんじゃなくて!なんか無意識に…」

エレン「そ、そう?…」


64 : にゃー 2013/08/22(木) 16:11:15 ID:xidfDqL6

ーーーー
ーーー
ーー

外のベンチー

サシャ「…なんで助けてくれたのですか?」

エレン「俺が、ああゆう奴らが嫌いなだけだ!…でも、お前を助けたかったのは事実だな」

サシャ「…エ、エレン…グズッ」

エレン「おいおい…泣くなって!」ナデナデ

サシャ「エレンは…優しいんですね…」

エレン「そうかぁ…?」


66 : にゃー 2013/08/22(木) 16:12:43 ID:xidfDqL6

エレン「そんな暗い顔すんなって!ほらっ俺のパンやるよ!」

サシャ「いいのですか…?」

エレン「あぁいいさ!サシャがたくさんご飯を食べてる姿を見るのは、俺は大好きなんだ」ニコッ

サシャ「……エレン//?」

エレン「ん?」

サシャ「…その、えーっとですね…『あーん』させてください…///」

・・・・。


68 : にゃー 2013/08/22(木) 16:14:38 ID:xidfDqL6

サシャ「えへへへっ///」ダキッ

エレン「おっ…おい!?」

サシャ「エレンはあったかいですね」むぎゅぅ

エレン「人間は皆温かいだろ」

サシャ「そうゆうこと言ってんじゃないですー」プクー

エレン「…?」

サシャ「まぁいいやぁ…//」ギュゥ

クリスタ「…」

私には関係ないことだ…


70 : にゃー 2013/08/22(木) 16:16:25 ID:xidfDqL6

ーーーー
ーーー
ーー

立体起動の訓練ー

サシャ「エレンエレーン!」バシュ

エレン「サシャなんだ?訓練中だぞ」バシュ

サシャ「…むぅ」ビュン

エレン「はぁ…なんの用だ?」ビュン

サシャ「エレン!あのですね…今度の休みがありますね!」バシュ

エレン「あぁそうだな。寝て過ごそうかな…」バシュ

サシャ「えー!ゴホン!!ここに今度の休みがフリーで、とても出掛けたかってる女性がいるのですが!!」ビュン

エレン「楽しんで来いよ」ビュン


71 : にゃー 2013/08/22(木) 16:17:16 ID:xidfDqL6

サシャ「…シュン」トンッ!

エレン「どうしたんだよ…立ち止まって?」トンッ!

サシャ「…エレンと出掛けたいのです!」

エレン「なら、始めっから、そう言えよ」

サシャ「エレンの察しが悪いだけです!」

エレン「そうなのか?」

サシャ「そうなんです!で、一緒にお出掛け良いですか!?」

エレン「あぁいいぜ?」

サシャ「やった!やったぁ!!」

エレン「そんなに出掛けたかったのか?」

サシャ「はいっ!エレン大好きです!」
ダキッ
エレン「ははっ…ありがとな」


74 : にゃー 2013/08/22(木) 16:19:44 ID:xidfDqL6

クリスタ「なんで涙が止まらないんだよぉ…」ポロポロ

胸が苦しい…

痛くて痛くてたまらない…


92 : にゃー 2013/08/23(金) 17:38:57 ID:QYASC.dU
ーーーー
ーーー
ーー

クリスタ「…グズッ……」ポロポロ

胸の痛みがおさまらない…

あぁ…そうか…
これが切ないって気持ちか…

サシャはエレンが好きなんだよね…
2人は、やっぱお似合いだよ…

私は海を見るために強くならなきゃいけないのに…
何をしてるんだろ…

私は…


93 : にゃー 2013/08/23(金) 17:40:25 ID:QYASC.dU

「お前はまた泣いていたのか?」

クリスタ「え…」クルッ
ユミル「すまねえな。エレンじゃなくて」

クリスタ「ユミル…」

ユミル「お前…エレンが好きなんだろ?」

クリスタ「どうして分かったの…?」

ユミル「お前を見てりゃそんなの分かるわ」

クリスタ「…そっか」


101 : にゃー 2013/08/23(金) 17:52:57 ID:QYASC.dU

エレン「でも、俺はお前のこと友達として、すごくすごく好きだ」

サシャ「…」

エレン「ずっと一緒に居てくれ…?」

サシャ「エレンは、ずるいですよぉ…!」ポロポロ

エレン「え…」

サシャ「ずるいずるいずるい!!」ポロポロ

エレン「お、おい…」

サシャ「私の乙女心を、なんでこうも荒らすんですか!!好きな人に、ずっと友達と言われて、ずっと一緒なんて言われて…私はどうすればいいんですか…」ポロポロ


102 : にゃー 2013/08/23(金) 17:54:08 ID:QYASC.dU

サシャ「私は、この人のお嫁さんになりたいと、人生で初めて本気で思ったんですよぉ…」ポロポロ

エレン「…お嫁さん……」ズキッ!!

サシャ「私は…エレンが大好きなんです!!結婚したいんです!!」

エレン「ご、ごめんな…(ズキン!!)…はぁはぁ…俺には結婚を約束したやつがいるんだ…(くそっ…こんな時に…頭がいてぇ)…サシャの気持ちには…答えられねえ……(ズキッ!!)」

なんだ…急に……意識が…

バタッ!!

サシャ「エ、エレンっ!?」


103 : にゃー 2013/08/23(金) 17:55:09 ID:QYASC.dU
ーーーー
ーーー
ーー

エレン(8)「母さん!ヒストリアまだかなぁ」ワクワク

カルラ「少しは落ち着きなさい」

エレン(8)「俺さヒストリアのことが、好きなんだ」

カルラ「ふふっ…エレンも、そうゆう気持ちを持つようになったのね」

エレン(8)「なんだよ母さん。バカにしてるのか…?」

カルラ「そんなことないわよー♪」ナデナデ

エレン(8)「あう…///やめろよー!俺は子供じゃないんだぞ」

カルラ「そうね!もう子供じゃないのねー」ナデナデ

エレン(8)「なら、やめろよー」


109 : にゃー 2013/08/23(金) 18:09:17 ID:QYASC.dU

クリスタ「大丈夫かな…」

エレン「…すー…ヒストリア…会いたいよ……すー…すー…」ツー

クリスタ(…ッ!?)

サシャ「ヒストリア…?」

クリスタ「だ、誰なんだろうね…」

なんでエレンが私の本当の名前を知ってるの!?

サシャ「…はっ!今日…エレンが話していた女の子のことでしょうか……」

クリスタ「…女の子……?」


113 : にゃー 2013/08/23(金) 18:13:29 ID:QYASC.dU

クリスタ「あ…あぁ……ぁ…」ポロポロ

サシャ「クリスタッ!?」

クリスタ「ごめんなさい…ごめんなさい……」ポロポロ

サシャ「大丈夫ですか!?」

クリスタ「…サシャ?」ポロポロ

サシャ「なんですか?」

クリスタ「私をエレンと2人にさせてくれないかな…?」グズッ


140 : にゃー 2013/08/24(土) 10:34:51 ID:WGzWrlgg

ーーーー
ーーー
ーー

クリスタ「エレンお兄ちゃん…なんだよね……」ナデナデ

エレン「すー…すー…」

クリスタ「私、大切なことを忘れてたよ…ごめんね……」

エレン「んっ……ふぁぁ…ん?クリスタか?って、ここはどこだ?」

クリスタ「ここは医務室だよ」

エレン「そうか…俺倒れたんだよな…」

クリスタ「…ね?」

エレン「なんだ…?」

クリスタ「サシャから聞いたんだけどさ、エレンの好きな人って、どんな人かな…?」


141 : にゃー 2013/08/24(土) 10:35:46 ID:WGzWrlgg

エレン「…優しくて可愛くて、何より俺のことを兄のように慕ってくれてた…とても魅力的な女の子だ」

エレン「俺は、今でもあの子が好きなんだ…結婚も約束した。ずっと会えるのを待ってる。でも、もう会えないと思うがな…あれから、もう何年も経ってるし…」

エレン「でも俺は約束は守る。あの子としか結婚をしないと決めた。って、こんな変なこと語られたって、困るよな!!」アセアセ

クリスタ「うぅん…とっても、とっても良いことだと思うよ!!」ポロポロ

エレン「ありがとな…って、何泣いてるんだよ!?」

クリスタ「エレン…ごめんね…」ポロポロ

エレン「なんで謝るんだよ…」


143 : にゃー 2013/08/24(土) 10:37:56 ID:WGzWrlgg

クリスタ「私をお嫁さんに貰ってくれるんでしょ?エレンお兄ちゃん」ニコッ

エレン「…ヒストリアなのか……ヒストリアぁぁあ」ポロポロ

クリスタ「うん!そうだよ…私だよ。エレンお兄ちゃん」ギュゥ

エレン「もう会えないと思ってた…俺は嫌われたんじゃないかとも思った…」ポロポロ

クリスタ「…ごめんね…遊びに行けなくて…でも嫌ったりなんかはしてないよ…?」

エレン「ずっとお前を待ってたんだぞ!」

クリスタ「私はエレンお兄ちゃんにずっと会いたくて会いたくて…仕方なかった…!つらかった…でも家から出れなかったんだ…ごめんね…」ポロポロ

エレン「…理由があったんだな……」


146 : にゃー 2013/08/24(土) 10:41:06 ID:WGzWrlgg

「「…結婚しよう」」

「こんな、ふつつかものですが…よろしくお願いします」ニコッ

「あぁ…もらってやるよ!俺の妻にな」ニコッ

「嬉しいよぉ…///」ポロポロ

「ヒストリア…」

「なに…んッ!?//」

チュッ…ングッ……チュク//…チュグチュ……ハァハァ////

「ぷぁ…エレンお兄ちゃん!そんないきなりしないで///心の準備して出来なかったじゃないかぁ///」

「ん…?嫌だったか?」


149 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/24(土) 10:46:21 ID:RuVWshtw
何故か読んでたら俺の脳内で「森のくまさん」が再生された。
ええ話や…

157 : にゃー 2013/08/24(土) 15:27:40 ID:WGzWrlgg

アルミン『それでは新郎新婦の登場です!拍手で迎えてください!』

わぁわぁパチパチぴゅーぴゅーパチパチ

エレン「みんなありがとな!」

ヒストリア「ありがとー」ポロポロ

エレン「お、おい!泣くには早すぎるだろ」

ヒストリア「だって、嬉しいんだもん!仕方ないよぉ…」ポロポロ

ユミル『おーい!エレン!妻を泣かせたらいかんだろー!!』


158 : にゃー 2013/08/24(土) 15:28:22 ID:WGzWrlgg

エレン「ユミルなんだよ!もう…ほら!泣くなよ…笑顔で歩こうぜ」手ギュゥ

ヒストリア「うん//…わかったぁ///」ギュゥ

ジャン『おいおい!見せつけてくれるじゃねーか!』
マルコ『ちょっ、ジャン』

エレン「…」

ジャン『ぜってーに…ヒストリアを幸せにしてやれよ…?わかったか!この死に急ぎ野郎!!』

エレン「…あぁ!!ジャン、ありがとなぁ!!!」ニコッ


159 : にゃー 2013/08/24(土) 15:30:27 ID:WGzWrlgg

ミカサ『…グズッ…グズッ……エレン…おめでとぉ…』ポロポロ

エレン「だー!お前も泣くの早すぎだろ!まだ始まったばかりだぞ」

ミカサ『だって…家族の晴れ舞台だもん!泣いちゃうよぉ…』ポロポロ

エレン「…まったく、お前は変わんないな!ありがとな」ニコッ

ミカサ『…えへへ…グズッ…』

アルミン『二人は、そこの席に座って!それでは…

俺は、約束の場所で約束を果たした
ずっと願っていたことが叶ったんだ

そしてヒストリアの名は家の問題もなくなり、
本当の名前を語れるようになった


162 : にゃー 2013/08/24(土) 15:34:37 ID:WGzWrlgg

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ーーー

結婚から、5年後ー

「エレンお兄ちゃーん(笑)」

エレン「…」

ヒストリア「…」

エレン「ヒストリアぁ!まさか、昔のを話したのか!?」

ヒストリア「は、話してないよぉ…?」アセアセ

エレン「じゃなきゃ、こんなこと言わないだろ」


163 : にゃー 2013/08/24(土) 15:37:00 ID:WGzWrlgg

ヒストリア「…ごめんなさい。私とエレンのラブラブの出会いを教えてたの///キャッ//」

エレン「何が『キャッ//』だ…子供に言われるのは、さすがに恥ずかしいじゃないか」

「エレンお兄ちゃんどうしたの??もしかして、私に『お兄ちゃん』って言ってもらえてドキドキした?」

ヒストリア「もう!エレンは私にしかドキドキしないんなんだからね!!」

エレン「子供と何はりあってんだよ…」

「お父さん、ドキドキしたぁ?」

エレン「あぁお父さんドキドキしちゃったなぁ」ナデナデ

「ふふん♪」ドヤァ


164 : にゃー 2013/08/24(土) 15:37:55 ID:WGzWrlgg

ヒストリア「むぅ…エレン…!」むぎゅぅ

エレン「お、おい//胸あたってんぞ……///」

ヒストリア「エレン、私と結婚したのに、まだ胸触ったことないでしょ…?」

エレン「……///」モジモジ

「お父さんかわいい//…じゃなくて!!ママ!私に無いもので、お父さんを誘惑するなんて、卑怯だよー!!」

ヒストリア「じゃあ、もっと育ってから誘惑しなさい♪」ドヤァ

「むぅ…5歳児に言うことですかー…」プクー

エレン「なに争ってんだよ…俺は2人とも大好きだからな!安心しろ」ニコッ

2人((もう何もかも許すー//))


168 : にゃー 2013/08/24(土) 15:44:18 ID:WGzWrlgg

ヒストリア「ふふっ」

エレン「どうしたんだ?」

ヒストリア「幸せだなぁって」

エレン「娘に抱いてと言われてるんだぞ?お前は、この状況が幸せと言われるのか?」

ヒストリア「私はエレンが居ればいいよ」ダキッ

「ずるーい!私も」ダキッ

「俺はお前ら二人を幸せにするからな」

おわり

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