アスカ「シンジの写真で抱き枕作った」


1 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/17(火) 11:29:21.50 ID:FIU6+7b/0
アスカ「フヒヒ」

シンジ「・・・」


ソース: http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1282012161/


3 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/17(火) 11:33:51.17 ID:FIU6+7b/0
シンジ「アスカぁ。リビングでまで枕抱くのやめなよ」

アスカ「ヤ」

シンジ「部屋に置いてきなさい」ぐいっ

アスカ「私のシンジになにすんのよ!」


5 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/17(火) 11:41:45.51 ID:FIU6+7b/0
アスカ「そろそろ寝るわ。シンジと!」

シンジ「・・・おやすみ」

アスカ「ぁ・・・ぁん・・・シンジ、ぁっ・・・ぁぁ」ズリズリ

シンジ(壁薄いから丸き聞こえなんだよなぁ)


7 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/17(火) 11:50:10.31 ID:FIU6+7b/0
シンジ「学校には持っていけないよ、アスカ」

アスカ「なんでよっ」

シンジ「なんでって言われても・・・」

アスカ「寝るんじゃなくて抱いてるだけならいいじゃない!」

シンジ「授業中にハァハァしながら枕に頬ずりするのがいいわけないだろ」


8 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/17(火) 11:55:08.61 ID:FIU6+7b/0
アスカ(結局連れてこれなかった・・・シンジ、家で寂しがってないかな)

ヒカリ(アスカ・・・また変なこと考えてるわね)


9 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/17(火) 11:55:56.79 ID:xlGtBhc+0
シンジ「お茶ださなかぁったっっっっ!!!!!!!!」

10 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/17(火) 11:59:36.86 ID:FIU6+7b/0
ケンスケ「よっ惣流。こないだの写真、良かったろ?」

アスカ「ふん。バカシンジの写真なんてどうでもいいわよ」

ケンスケ「そうか。一応新作をいくつか持ってきたんだけど」

アスカ「・・・ま、誰も買わないんじゃ可哀相だから、全部買ってやるわよ。ネガも」

ケンスケ「毎度アリ」

アスカ「あと、私の写真で稼いだお金、半額よこしなさい」

ケンスケ「・・・・・・・・・ハイ」


11 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/17(火) 12:06:12.94 ID:FIU6+7b/0
キーンコーンカーンコーン

シンジ「やっと終わったぁ。って、次はネルフ行かなきゃだけど」

トウジ「お疲れさん」

アスカ「私帰る!」

シンジ「えっ、どうしたの。どこか調子悪い?」

アスカ「家でシンジが待ってるわ」

シンジ「・・・さ、行くよアスカ」


12 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/17(火) 12:12:31.04 ID:FIU6+7b/0
シンジ「ネルフのエレベーターって長いよね」

アスカ「・・・」クネクネ

シンジ「何やってんの?」

アスカ「シンジいないから。手持ち無沙汰で」

シンジ「・・・・・・・・・下に着くまでなら、僕使ってもいいよ」


13 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/17(火) 12:13:48.79 ID:FIU6+7b/0
アスカ「な、ななんで私があんたに抱きつかなきゃいけないのよ!このスケベっ!!」

シンジ「なんだかなぁ」


18 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/17(火) 12:23:32.07 ID:FIU6+7b/0
アスカ「う~」ソワソワ

レイ「・・・」

アスカ「う~」ソワソワ

レイ「・・・落ち着きがないのね。今日は特に」

アスカ「だって早く帰って、シンジ抱きたいんだもん」

レイ「!!?」


21 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/17(火) 12:28:53.98 ID:FIU6+7b/0
アスカ「まだ昨日からだけど、家ではずっとシンジを抱っこしてんの」

レイ「!!!??」

アスカ「勿論夜はベッドで・・・私達、ずっと絡み合ってた・・・」

レイ「!!!!!!???」

アスカ「あ、やだ、思い出しちゃう。フヒヒ」


22 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/17(火) 12:33:49.50 ID:FIU6+7b/0
シンジ「あ。綾波、もうすぐ訓れ」

レイ「ビンタ」

シンジ「ぶっ」

レイ「ビンタビンタビンタビンタ」

シンジ「ばっ、ぶっ、なっ、やめぶっ」

レイ「ビンタビンタビンタビンタビンタビンタビンタビンタ」


23 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/17(火) 12:38:00.84 ID:FIU6+7b/0
シンジ「—————というわけでそれ、抱き枕だよ」

レイ「そうだったの。ごめんなさい」

シンジ「いや、まぁ、良かったよ。誤解が解けて。いっつつ・・・」

レイ「大丈夫?」

シンジ「う、うん。なんとか」

レイ「碇君の・・・抱き枕・・・」


24 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/17(火) 12:42:23.96 ID:FIU6+7b/0
レイ「セカンド。私にも貸して」

アスカ「何を?」

レイ「碇君」

アスカ「!? そんなの、ダメに決まってるじゃない」

レイ「そう」

アスカ「彼は私だけのシンジなんだから!」


25 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/17(火) 12:44:47.84 ID:FIU6+7b/0
レイ「碇司令」

ゲンドウ「どうした、レイ」

レイ「お願いがあります」

ゲンドウ「珍しいな・・・言ってみろ」

レイ「私にも碇君を作ってください」

ゲンドウ「ブホッ!」


28 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/17(火) 12:51:51.09 ID:FIU6+7b/0
ゲンドウ「それは、つまり・・・クローン体的なアレか?お前のように」

レイ「いえ」

ゲンドウ「で、では、本体か。しかしそれには、まずユイが戻ってこない事には・・・いやコウノトリがだな」

レイ「違います」

ゲンドウ「?」

レイ「・・・・・・抱き枕が欲しいんです。碇君の」


33 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/17(火) 13:03:21.53 ID:FIU6+7b/0
アスカ「しんじぃ~、しんじぃ~」

シンジ「・・・」

アスカ「もっふもふ。もっふもふ」

ミサト「近頃のアスカ、幸せそうねぇ。こんなアスカは初めて見たわ」

シンジ「まあ、前からこんなんでも困りますけど」

アスカ「ペロペロ。ペロペロ」

シンジ「アスカ、もふもふはいいけどペロペロは程々にね」


35 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/17(火) 13:10:52.19 ID:FIU6+7b/0
ピーンポーン

ミサト「あら?誰かしら」

シンジ「僕、出てきます」

がちゃっ

レイ「今晩は」

シンジ「綾波!珍しいね、どうしたの」

レイ「見せに来たの」

シンジ「見せにって、その・・・抱えてる、それ?」

レイ「ええ。やっと完成したから」

シンジ「なに?———っていうか。いや、まさか」

レイ「抱き枕・・・・・・私専用碇君よ」


40 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/17(火) 13:20:56.49 ID:FIU6+7b/0
シンジ「あ、綾波まで」

レイ「上がっていい?」

シンジ「う、うん。どうぞ」

レイ「おじゃまします」

ガサゴソ

シンジ「ここまで、その顔写真つきの抱き枕抱えて歩いて来たの?」

レイ「途中、コンビニで立ち読みもしたわ」

シンジ「・・・」


42 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/17(火) 13:29:21.31 ID:FIU6+7b/0
レイ「今晩は。葛城三佐」

ミサト「あ~らレイ。いらっしゃい」

レイ「・・・セカンド」

アスカ「もふ?」

レイ「これを見て。私も手に入れたわ・・・私だけの碇君」

アスカ「なっ!?」

レイ「それも、あなたのよりずっと高性能の!」

アスカ「!!」

シンジ(抱き枕で性能って)


45 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/17(火) 13:33:33.33 ID:FIU6+7b/0
昼飯食って場所移動します

57 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/17(火) 16:35:19.15 ID:wTpLy9+D0
シンジ「ざ~んこぉくな~キミのお母さん、ボ~クにだけぇ」

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 12:36:06.52 ID:EepQGxBk0
シンジ「お茶ださなかぁったっっっっ!!!!!!!!」


64 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/17(火) 17:32:22.67 ID:nHkVue9aO
シン・アスカ「レイの写真で抱き枕作った」


80 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/17(火) 20:54:04.50 ID:46LM0GRZ0
レイ「私の碇君は特殊な材質で出来てる。
   抱いているとこちらの体温を吸収して、碇君の平均体温に達するの」

シンジ「え。それ抱いて寝るのって暑くない?」

レイ「さらにサイズ、肌触り、弾性は、枕としての心地よさと本物の碇君の感触を両立させるよう、
   最適なバランスを目指して作られているわ」

アスカ「・・・くぅっ」

レイ「勿論写真は、ネルフにある映像から完璧な瞬間を最高画質で切り取った逸品———」

ミサト「まさか、最近エヴァの整備が遅れ気味だったのって、これのせい・・・?」

シンジ「なにしてるんだよ父さん・・・」

レイ「それに比べて、あなたの碇君は」チラッ

アスカ「な、なによぉ」

レイ「プッ」

アスカ「!?」ガーン


83 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/17(火) 20:59:11.44 ID:46LM0GRZ0
レイ「そしてここを押すと・・・」

『笑えばいいと思うよ』

レイ「もう一度」

『ゴミ以外は片付けた』

レイ「ランダムに音声が。あぁ・・・私の碇君」

アスカ「ううぅ」


85 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/17(火) 21:08:43.03 ID:46LM0GRZ0
レイ「私(の碇君)の勝ちね」

アスカ「そ・・・・・そんなこと、ないっ」

シンジ「アスカ・・・」

アスカ「確かに私のシンジは見栄えも良くないし、自分じゃ何もできないヤツだけど」

シンジ「まぁ、枕だからね」

アスカ「だけど!このシンジは私が一人で作ったんだからっ!!」

レイ「!?」


87 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/17(火) 21:14:55.96 ID:46LM0GRZ0
アスカ「あんたのシンジは凄いわ。でもどうせ、碇司令に頼んで全部作ってもらったんでしょ?」

レイ「そ、それは」

アスカ「私のシンジは、私の愛情で形作られてる・・・。あんたのとは違う」

レイ「くぅぅ」

ミサト「くーっ! 女の戦いね。モッテモテじゃないのシンちゃん」

シンジ「いやホントに、まっっっっったくそんな気がしないんですけど」


90 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/17(火) 21:35:36.48 ID:46LM0GRZ0
翌日

シンジ「諦めなよアスカぁ」

アスカ「ヤ!今日こそシンジも連れて行くんだから!」

シンジ「学校は勉強するところなんだよ」

アスカ「ファーストは絶対自分のを抱いてくるわよ!負けてらんないっ」

シンジ「まさか。いくら綾波でも」

ざわざわざわ

トウジ「なに考えとんのや、綾波のやつ」

ケンスケ「さあね。エヴァのパイロットは変わり者ばっかりさ」

レイ「碇君・・・」スリスリ


93 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/17(火) 21:43:54.42 ID:46LM0GRZ0
シンジ「うわぁ」

アスカ「ほら!ほら!ほら!どうすんのよ置いてきちゃったじゃないっ」

シンジ「あー。綾波」

レイ「・・・なに?」

シンジ「学校ではダメだよ」ぐいっ

レイ「いや」

シンジ「今のうちにしまっておかないと、先生に見つかったら取られちゃうよ」

レイ「っ!?そんな」

シンジ「いや、驚くところじゃないから」


95 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/17(火) 21:53:50.74 ID:46LM0GRZ0
リツコ「それでは、本日のシンクロテストを開始します」

シンジアスカレイ『『『はい』』』

リツコ「シンクロスタート」

シンジアスカレイ『『『・・・』』』

マヤ「レイの数値、伸びませんね」

リツコ「そうね。やはり原因はあれかしら」

レイ『碇君・・・』

リツコ「レイ。プラグ内に抱き枕を持ち込むのは止めなさい」

レイ『問題ありません。水洗いラクラク仕様です』

リツコ「・・・・・・知ってるわよ、私が作ったんですもの」

アスカ(ファーストばっかり、ずっと一緒でズルい・・・)


97 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/17(火) 21:58:39.03 ID:46LM0GRZ0
冬月「いいのか、碇」

ゲンドウ「持ち込みは問題だが、あとは仕方あるまい。あまり強くも言えん」

冬月「なぜだ?」

ゲンドウ「ふっ。私も作ってもらったからな。『シンジ抱き枕ver.パパ大好き』」

冬月「・・・・・・・・・・・・そうか」

ゲンドウ「ああ」

冬月「・・・」

ゲンドウ「・・・」

冬月「・・・・・・次は女装ver.という案はどうかね」


101 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/17(火) 22:06:44.46 ID:46LM0GRZ0
シンジ「いい加減に機嫌直しなよ」

アスカ「うー」

シンジ「結局、綾波もネルフへは持って行けなくなったわけだし。もういいじゃないか」

アスカ「でも・・・あいつは、今日一日中シンジと一緒だった・・・」

シンジ(僕はずっとアスカといたんだけど)


105 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/17(火) 22:17:03.58 ID:46LM0GRZ0
シンジ「はぁぁ。しょうがない。アスカ、ちょっとゴメンね」

アスカ「きゃっ!?な、なにすんのよバカ」

シンジ「なにって、抱っこ。ほら、アスカはアスカのシンジを抱っこしてあげて」

アスカ「う・・・うん」ぎゅっ

シンジ「どんな感じ?」

アスカ「なんか・・・・・・・・・。しゃーわせな感じ」

シンジ「機嫌直った?」

アスカ「んー。もうしばらくしたら」


110 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/17(火) 22:30:11.03 ID:46LM0GRZ0
レイ「ズルイ」

アスカ「ほっほっほ」

レイ「反則だわ」

アスカ「これぞ同居の強みよね。私専用シンジにリアルシンジ!夢のコラボ!」

レイ「くっ」

アスカ「あんたもごく偶にはしてもらったら~?私は毎日でも頼めるけど」

レイ「・・・」ギリッ

アスカ「ふふん」

レイ「・・・この屈辱の借りは、次の模擬戦で返すわ」

アスカ「望むところよ。どっちの成績が上か、勝負ね」


115 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/17(火) 22:37:16.99 ID:46LM0GRZ0
日向「———と、いう前振りが両者の間にあったそうです」

ミサト「それでこの有様ってわけね」

青○「参りましたね」

マヤ(・・・誰?この人)

ミサト「全く・・・連携高めるための模擬戦で、エヴァ同士が殴り合ってどーすんのよ・・・」

リツコ「マヤ、二人をここに呼び出して」

マヤ「はい」


120 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/17(火) 22:50:56.16 ID:46LM0GRZ0
リツコ「さて、二人とも。反省はしてるわね?」

アスカレイ「「はい」」

リツコ「では、あなたたちの抱き枕を一時没収します」

アスカレイ「「!!?」」

リツコ「そもそもの原因となったのはあれでしょう?」

アスカ「い、嫌よ、絶対イヤ!!」

レイ「碇君を奪われたら、生きていけません・・・」

リツコ「大げさね。ともかく、反省してるなら少しは我慢なさい。以上よ」


124 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/17(火) 23:00:36.30 ID:46LM0GRZ0
リツコ「もっふもふ。もっふもふ」

トゥルルルルル トゥルルルルル

リツコ「! こんな時に・・・」

ガチャッ

リツコ「なにかしら?こちらは今、取り込み中よ」

マヤ『大変です先輩っ。レイとアスカが!!』


126 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/17(火) 23:16:26.86 ID:46LM0GRZ0
アスカ「シュコー、シュコー」

レイ「シュコー、シュコー」

シンジ「二人とも・・・どうしてこんな事に・・・」


127 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/17(火) 23:17:44.65 ID:46LM0GRZ0
リツコ「精神崩壊!?」

ミサト「ええ。シンジ君(の抱き枕)を奪われたショックでね」

リツコ「そんな・・・」

ゲンドウ「赤木博士」

リツコ「は、はい」

ゲンドウ「君の落ち度とは言いがたいが、結果的に被害は甚大だ・・・。しばし自宅謹慎を命じる」

リツコ「!」

ゲンドウ「反論があるなら今言っておきたまえ」

リツコ「・・・・・・い、いえ。一切ありません(家でゆっくりシンジ君と過ごせる!)」

冬月「それで、パイロットの補充はどうする?」

ゲンドウ「問題ない。既に新たなパイロットがこちらに向かっている」

冬月「なに!?」

ゲンドウ「・・・ゼーレ肝入りのな」


130 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/17(火) 23:39:24.16 ID:46LM0GRZ0
シンジ(アスカも、綾波も、壊れてしまった。僕に抱き枕の代わりはできない)

シンジ(だって一人じゃ、二人ともの専用にはなれない。どちらかを選ぶ、その勇気もない)

シンジ(僕はどうすれば・・・どうしたらいい?)

カヲル「フンフンフンフン」

シンジ「?」

カヲル「フンフンフンフン」

シンジ「なんだ?」

カヲル「ふぅ———スラムダンクはいいねぇ。ジャンプが生み出したバスケ漫画の極みだよ。
     そう感じないか? 碇シンジ君」

シンジ「ぼ、僕の名を・・・? あと、さっきの凄い動き、何?」

カヲル「フンフンディフェンスさ」

シンジ「その脇に抱えてるのは?」

カヲル「君の抱き枕だよ。失礼だが、君は自分の立場をもう少しは知ったほうがいいと思うよ」

シンジ「知りたくないなぁ・・・」

カヲル「僕はカヲル。渚カヲル。君と同じ、仕組まれた子供・・・フィフスチルドレンさ」


137 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/17(火) 23:51:48.86 ID:46LM0GRZ0
シンジカヲル『『・・・』』

冬月「フィフスか。コアの変換も無しに弐号機とシンクロするとはな」

マヤ「信じられません。しかも、枕を持ち込んでるのに・・・」

カヲル(フフ。弐号機の魂は眠っている。ならばシンクロはどうとでもなるのさ)

カヲル(僕はこうして、僕のシンジ君に集中していても———)

カヲル「ああ、シンジ君」スリスリ

冬月「これは・・・!?」

日向「フィ、フィフスが抱き枕に股間をこすりつけ始めました!」

マヤ「シンクロ率はさらに上昇っ」

ミサト「・・・なんなの、あの子わ」


138 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/18(水) 00:00:01.14 ID:/SiE243X0
ピーッ!

ミサト「今度は何?」

日向「パターン青!使徒です。こ、これは———」

冬月「まさか」

日向「反応はフィフスの少年からですっ!!!」

カヲル「はっ。しまった、地を出しすぎた!」


139 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/18(水) 00:03:57.30 ID:/SiE243X0
ミサト「シンジ君、聞こえる!? フィフスは使徒よ、すぐ殲滅して!」

シンジ『えっ?えっ?』

青○「目標、弐号機から出ました。な・・・生身で飛んでいきますっ」

ミサト「追いかけて!!」


140 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/18(水) 00:12:47.87 ID:/SiE243X0
セントラルドグマ

カヲル「ふっ・・・こんなに早くバレるとはね。どうやら僕はここで死ぬ運命のようだ」

シンジ「カヲル君、どうして? 友達になれると思ってたのに」

カヲル「僕はもう友達のつもりでいたよ」

シンジ「カヲル君・・・」

カヲル「だがお別れだ。僕の抱き枕もここにいる。そしてシンジ君、君の手にかかるなら満足だよ」

シンジ「・・・」

カヲル「僕にとって、生と死は等価値なんだ。ただ、死の前にこれだけは君に伝えておきたい。シンジ君」

シンジ「なに?カヲル君」

カヲル「例え僕を倒しても、オワリじゃない。いつかは第二第三のおホモだちが———」

シンジ「えいっ」

ぷち


146 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/18(水) 00:29:53.31 ID:/SiE243X0
ミサト「これで全ての使徒を殲滅か。けど・・・」

日向「まだ、一件落着とはいかないようですね」

ミサト「ええ。フィフスの残したデータ、これが本当なら、本部以外のエヴァは私達の敵よ」

日向「信用できますかね?」

ミサト「確実とは言えないけど、こちらで調査した内容とも一致するもの。
    あの少年がどういうつもりだったかは知りようもないけど・・・備えておくべきだわ」

日向「しかし、いくらなんでもシンジ君一人では・・・」

ミサト「起きてもらう、しかないでしょうね」


150 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/18(水) 00:45:42.08 ID:/SiE243X0
ミサト「はあ~いリツコ。元気してた?」

リツコ「おかげ様で、ちょうどいい休暇になってるわ」

ミサト「そいつぁ良かった。実はさ、あの子達の抱き枕なんだけど・・・」

リツコ「二人を目覚めさせる為に持って行きたい?」

ミサト「な、なんで分かったの?」

リツコ「先にマヤから連絡があっただけよ」

ミサト「なーんだ。でも話が早くて助かるわ。構わないわよね?」

リツコ「・・・・・・もっといい方法がある」

ミサト「・・・どんな?」

リツコ「とりあえず、私を病院に連れて行って頂戴。謹慎中だから、あなたの権限でね」


154 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/18(水) 00:57:42.92 ID:/SiE243X0
アスカレイ「「・・・」」

リツコ「レイ、アスカ。これから話すことをよく聞いて」

シンジ「聞こえてるんですか?」

リツコ「寝ている時を除けば、精神が閉じこもっているだけで意識はあるわ」

アスカレイ「「・・・」」

リツコ「もうじき、最後の戦いが始まる。シンジ君だけで挑めば100%負ける相手よ」

アスカレイ「「・・・」」ピク

ミサト「あなたたちの力が必要なの」


155 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/18(水) 01:04:40.86 ID:/SiE243X0
リツコ「戦闘が終われば(私専用も仕上がる頃だし)抱き枕を返すわ」

アスカレイ「「・・・」」ピクピクッ

リツコ「だからそれまでは我慢しなさい」

アスカレイ「「・・・」」

シンジ(あ、動き止まった)


156 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/18(水) 01:08:39.48 ID:/SiE243X0
リツコ「その代わり———」チラッ

シンジ「?」

リツコ「———より戦果を挙げたほうに、本物のシンジ君をあげます」

シンジ「ええっ!?」

レイ「・・・」ムクリ

シンジ「綾波!」

レイ「本当ですか?」

リツコ「約束するわ」


161 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/18(水) 01:25:37.60 ID:/SiE243X0
ミサト「なーるほど。アスカはどうする?このままだとレイに取られちゃうわよ」

アスカ「・・・・・・・・・ワタシハ・・・バカシンジナンテ・・・」

ミサト「え゛。あ、あんたまだツンデレが通じてると思ってたの・・・?」

リツコ「シンジ君に惚れてるの、とっくに皆にバレバレよ」

シンジ「ごめんアスカ。僕もさすがに分かってた」

アスカ「///」

リツコ「やってくれるわね?アスカ」

アスカ「・・・・・・ウー」

ミサト「アスカ」

アスカ「・・・・・・・・・やる」


164 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/18(水) 01:28:20.93 ID:/SiE243X0
リツコ「それじゃ、私は帰るわ。皆、あとは宜しくね」

シンジ「あのー、リツコさん。僕から一つ質問があるんですけど」

リツコ「なにかしら」

シンジ「僕の人権は?」

リツコ「あら。意外な質問ね」

シンジ「え」

リツコ「あるかないか、これまでの人生で学ばなかったの?」

シンジ「・・・・・・・・・ですよね」


168 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/18(水) 02:01:07.42 ID:/SiE243X0
キール「約束の時が来た。碇———」

ゲンドウ「今更、下らぬ問答はやめましょう。既にゼーレと我々の道は分かたれている」

キール「・・・後戻りはできんぞ?」

ゲンドウ「時計の針は進むだけです」

キール「ならば君らの進む道は、再生のない死となる」

ゲンドウ「———我々は、エヴァ3機の整備と専属パイロットの復調に成功しています」

キール「ほう」

ゲンドウ「もはやエヴァ以外の力など役に立ちませんよ」

キール「よかろう。無為の犠牲は我らも望まぬ。初めから、9体のエヴァをもって君達を葬ろう」

フッ


169 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/18(水) 02:02:29.53 ID:/SiE243X0
冬月「さて、我々の仕事はここまでだな。ここから先の運命は、碇の息子達次第か」

ゲンドウ「ああ。最早レイは私に従うまい。我らの目指した補完計画は———」

冬月「準備段階で頓挫というわけだ。まぁ、それも良かろう」

ゲンドウ「・・・・・・冬月先生、しばらく席を外してもらえますか」

冬月「? 構わんが、なんだね」

ゲンドウ「少し泣きます」


172 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/18(水) 02:15:25.66 ID:/SiE243X0
青○「上空に飛行物体。九つ・・・です」

ミサト「おいでなすったわね———シンジ君、アスカ、レイ。聴こえる?」

シンジアスカレイ『『『はい』』』

ミサト「戦闘開始よ。各個の戦果も大事だけど、焦らないでね」

アスカ『分かってるわ。シンジは私のモノなんだから!』

レイ『了解です。私一人で目標を全滅させます』

ミサト(なにも聞いちゃいねぇ)


177 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/18(水) 02:26:26.07 ID:/SiE243X0
バサッ バサッ ・・・ザッ

量産型「グエェ・・・。グワッッ!?」

アスカ「どおおおおぅぅりゃああああぁぁあああっ!!」

ぐしゃっ

アスカ「エーストゥ!」

ミサト「えっ。すっごい聞き取れるわ」


180 : >>176分かって貰えて嬉しい 2010/08/18(水) 02:37:38.71 ID:UXCQoQt80
アスカ「っせぃ!でりゃっ!!!」

レイ「ハァァァッ!」

アスカ「死ね、死ね、死ねっ」

シンジ「凄いや・・・二人とも。よ、っと」

ミサト「あー。なんか、このままいけそうね」

マヤ「い、いえ・・・これは・・・」

ミサト「何?」

マヤ「エヴァシリーズ、再生していきます!」

ミサト「なんですって!?」

ひゅううっ

アスカ「こんなのっATフィールドで———ロンギヌスの槍!?」


182 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/18(水) 02:54:03.37 ID:UXCQoQt80
シンジ「アスカ!」ドンッ

アスカ「シっ———」

ガキィッッ!!

シンジ「・・・くっ・・・・・・あれ?」

アスカ「だ、大丈夫!?シンジ」

レイ「槍同士で・・・碇君を守った?」

カヲル「ふ。どうやら間に合ったようだね。シンジ君」

シンジ「その声!? カ、カヲル君??」

カヲル「この量産型エヴァの中には、魂の無い僕のクローンが乗せられているのさ。
     その一つを乗っ取らせてもらった」

シンジ「そ、そんな事が出来るの?」

カヲル「言っただろう?僕は何度でも現れてみせる。シンジ君に再び出会うためにね」


188 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/18(水) 03:06:25.56 ID:UXCQoQt80
カヲル「いいかい。やっかいなのは槍だ。使われる前に近づいて奪うことを優先してくれ」

シンジ「・・・やれるかな?」

カヲル「向こうは理性が無い分、知能が低い。僕とシンジ君が力を合わせれば、イケるさ」

アスカレイ「「(あいつは後で殺そう)」」

カヲル「さあ、イクよ」


189 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/18(水) 03:15:04.16 ID:UXCQoQt80
リツコ「———で、結局シンジ君がほとんど倒したんですって?」

シンジ「僕が、というか初号機ですよ」

アスカ「だってさー。あいつら、壊しても壊しても戻るんだもん」

レイ「卑怯よ」

カヲル「乱戦中に、完全にコアを破壊するのは簡単ではないしね」

シンジ「・・・それで母さんが、とにかくお腹をガブッとかじり出して」

ミサト「内臓びしゃびしゃ、マヤちゃんゲロゲローってね」

シンジ「一通り動かなくなった後に全部平らげてました」


191 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/18(水) 03:26:28.90 ID:UXCQoQt80
リツコ「なんにせよお疲れ様。約束どおり、あなた達の抱き枕を返すわ」

アスカ「あっ!私のシンジィィィィィ!!」ぎゅっ

レイ「碇君・・・私の碇君・・・!!」ひしっ

シンジ「良かったね」

アスカ「もっふもふ。もっふもふ」

レイ「ペロペロ。ペロペロ」

カヲル「そういえば、僕のシンジ君は元気かな?」

シンジ「ああ、あれならネルフに保管されてるはずだよ」

カヲル「良かった。捨てられてやしないかとひやひやしてたんだ」

シンジ「なんでも、カヲル君潰した時の血がついてるから、使徒の研究に使うんだって」

カヲル「・・・」


193 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/18(水) 03:33:36.63 ID:UXCQoQt80
カヲル「ちょ、ちょっとネルフに行って取り戻してくるよ」

シンジ「いってらっしゃい」

ミサト「ところで、もう一つの約束はどうするわけ?スコアはシンジ君5、渚君2、アスカとレイが1だけど」

リツコ「これじゃ二人は特典無しね」

アスカ「もっふもふ。もっふもふ」

レイ「ペロペロ。ペロペロ」


195 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/18(水) 03:43:49.27 ID:UXCQoQt80
ミサト「シンちゃんに何かあげたら?理由はどうあれ断トツのトップじゃない」

シンジ「僕はいいですよ」

ミサト「いいじゃな~い、平和になったんだし。こういう時に子供が遠慮するもんじゃないわよ」

リツコ「そうねえ・・・シンジ君だけ持ってないし、抱き枕でも作ってあげましょうか」

ミサト「あらナイスアイディア」

シンジ「い、いりませんからホントに」

ミサト「むっふふ」

リツコ「アスカとレイ、どちらのが欲しいかしら?」

アスカレイ「「!!」」


199 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/18(水) 03:48:59.64 ID:UXCQoQt80
シンジ「ど、どっちって」

リツコ「他にも候補がいるの?」

ミサト「まさか渚君とか・・・シンちゃんったら、いつの間にそっちの世界に」

シンジ「いや、そういう事じゃなくて———」

アスカ「・・・」ジー

シンジ「う」

レイ「・・・」ジー

シンジ「うぅぅ」


204 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/18(水) 04:03:51.11 ID:UXCQoQt80
シンジ「あの、そ、それじゃ! 枕以外でお願いします」

ミサト「え~~」

リツコ「ま、それが望みなら仕方ないわね。何が欲しいの?」

シンジ「物じゃなくて・・・・・・アスカと綾波の願いを叶えてあげてください。
     やっぱり、二人が一番頑張ったと思うんです」

アスカ「シンジ・・・」

レイ「碇君・・・」

ミサト(上手くかわしたわね。成長したわ、シンちゃん)

リツコ「それは構わないけど、最初に約束したシンジ君の独占なんかは無理よ」

シンジ「ええ。可能な範囲で構いません」

リツコ「可能な範囲、ねえ・・・」


206 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/18(水) 04:11:37.55 ID:UXCQoQt80
数週間後。「碇」邸

アスカ「ペロペロ。ペロペロ」

レイ「もっふもふ。もっふもふ」

シンジ「二人とも、そろそろ寝なきゃダメだよ」

アスカ「はーい。おやすなさい。また明日ね『シンジ』」

レイ「お休みなさい。『碇君』」

シンジ「・・・」

アスカ「さっ、行きましょ。『シンジ』」

レイ「今夜も月がきれね。『碇君』」


209 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/18(水) 04:19:45.65 ID:UXCQoQt80
シンジ「・・・うぅ」

アスカ「しんじぃ」ぎゅぅ

シンジ「あ、あんまりくっつかないでよ」

レイ「いかりくぅん」ぎゅぅ

シンジ「ああぁぁぁ」

アスカ「だって、夜は抱き枕になってくれるんでしょ?」

レイ「今は共用だけど」

アスカ「いつか、私専用にしてあげるから・・・♥」

シンジ「ああああああああ」


211 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/18(水) 04:24:46.91 ID:UXCQoQt80
同時刻、それぞれの家では———

リツコ「もっふもふ。もっふもふ」

ゲンドウ「もっふもふ。もっふもふ」

冬月「もっふもふ。もっふもふ」

カヲル「もっふもふ。もっふもふ」

マヤ「もっふもふ。もっふもふ」

ミサト「加持君。これで良かったのよね?」

おわり

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