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1 : 2013/12/16(月) 18:41:33 -
アニ「寒い」ブルブル
アニ「ここ最近の寒さはなんなの」
ベルトルト「確かに寒いね…」ブルッ
アニ「コート着こんで、手袋して、さらに耳当てまでしてるのに、まだ寒いよ…」
アニ「指先の感覚無くなりそう…」
ベルトルト「歯の根が合わない、なんて言うけど、ホントにそうだね」ガチガチ
アニ「ガチガチ言い過ぎ」
ベルトルト「だって寒い…」ガチガチ
ソース: http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1387186893/
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2 : 2013/12/16(月) 18:42:10 -
アニ「ライナー…」
ベルトルト「うん…」
アニ「まだ来ないの?遅すぎる」ブルッ
ベルトルト「…大方コニーやエレンと話し込んじゃってるんじゃないかな…」
アニ「忘れてんじゃないの?あいつが話し合いの日時指定したのに…」
ベルトルト「忘れてはないと思うよ」ガタガタ
アニ「ホントに?」
ベルトルト「たぶん…」
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3 : 2013/12/16(月) 18:42:49 -
アニ「あと10分待って来なかったら二人だけで話そうよ。こっちはそう重要な話はないし、ライナーはあんたに言付ければいいしさ」
アニ「そして来なかったら、私の代わりに蹴っといて。こんな極寒の中で待たせた罰ってことで」
ベルトルト「はは、そうするよ」
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4 : 2013/12/16(月) 18:43:28 -
アニ「それにしても寒い」
ベルトルト「…あんまり寒い寒い言ってると余計寒くなんないかな」ブルッ
アニ「そう?変わらないでしょ」
ベルトルト「うーん、例えば痛い痛い言ってたら余計痛くなんない?」
アニ「とっさに想像できない」サムイサムイ
ベルトルト「あ…ごめん」
アニ「でも、大怪我した人とかが絶叫してたら、こっちも痛くなるってことはある。男の人だったら特に」
ベルトルト「ああ、わかるかも…」
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5 : 2013/12/16(月) 18:44:04 -
アニ「…」
ベルトルト「…」
アニ「やっぱ寒い!他の話したら気が紛れるかと思ったけど!」バタバタ
ベルトルト「アニ、落ち着いて…何で跳ねてるの?」
アニ「寒さが紛れるかと」ピョンピョン
ベルトルト(…かわいい)
アニ「あんたもしたら?」ピョンピョン
ベルトルト「僕?」
アニ「そ、他に誰がいんの」ピョンピョン
ベルトルト「いや、僕みたいなのが跳び跳ねてたら変でしょ…小屋の床ぶち抜きそうだし…」
アニ「あ、そう」ピョンピョン
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6 : 2013/12/16(月) 18:45:14 -
アニ「」ピタッ
アニ「疲れた…」
ベルトルト「跳ねてたら温もった?」
アニ「ほんのりと。でも疲れた」
ベルトルト「そっか…」
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7 : 2013/12/16(月) 18:45:49 -
アニ「格闘訓練」
ベルトルト「え?」
アニ「あれ冬にするには凄くいい運動になるの。エレンあしらってたら、そのうち段々暖かくなってくるし」
アニ「ライナー投げ飛ばすのもいい運動になるね。ストレス発散も兼ねれるしさ」
ベルトルト(ストレス発散…)*
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8 : 2013/12/16(月) 18:46:39 -
アニ「兵站訓練もまあまあだけど…」
ベルトルト「…ああ、立体機動と馬術ね…」
アニ「そう、それ。あれさ、ホントに寒い」
ベルトルト「寒気がもろにぶち当たって来るからね。マント着てても巻くれあがってあんま意味ないし」
アニ「冷たくて手が死ぬよ。何で手袋用意してくれないんだろ。トリガーも手綱も上手く動かせやしない」
アニ 「おまけに手がひび割れてくるし。…修復されるけど」
ベルトルト「女子ってそういうの大変そうだね」
アニ「全くだよ」
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9 : 2013/12/16(月) 18:47:22 -
ベルトルト「確かに、立体機動でトリガーがスムーズに動かせないのは怖いね。こないだもうまく操作できなくて、木にぶつかりそうになったし」
アニ「え?大丈夫だったの?」
ベルトルト「だ…大丈夫だよ!ぶつかりそうになったってだけだし…それに怪我したら噂になってるでしょ」
アニ「ならいいけど…気を付けなよ。大怪我できないんだから」
ベルトルト「うん、アニも…」
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10 : 2013/12/16(月) 18:48:22 -
アニ「あんたさ、鼻赤くなってるよ」
ベルトルト「へ、そう?」
アニ「うん」
ベルトルト「あ、アニも赤くなってる」
アニ「そう?」
ベルトルト「うん」
アニ「私はともかく、あんた風邪引きやすいんだから」
アニ「ちゃんと腹巻きとかして寝なよ」
ベルトルト「腹巻き…最近キツくなったんだよね…」
アニ「…腹が出てきたってこと?」
ベルトルト「ち、違うよ!中年のオジサンじゃないんだから!」
アニ「ごめん、からかっただけだって」
ベルトルト「もう、ひどいよ」
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11 : 2013/12/16(月) 18:48:57 -
アニ「悪かったってば。成長期だからでしょ、羨ましい…」*
ベルトルト「…アニも大きくなりたいの?」
アニ「そうだけど…それ間接的に私のことチビって言ってるよね?」
ベルトルト「いや、そういう意味で言ったんじゃなくて…!」
アニ「いいよ、別に…小柄なのは自覚してる」
ベルトルト「ごめん…」
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12 : 2013/12/16(月) 18:49:31 -
ベルトルト「その…小柄なのは悪いことじゃないと思うよ」
アニ 「そう?あんた、でかいからそう思うだけでしょ。色々不便だし、ライナーみたいなのがからかってくるし」
ベルトルト「ライナーはアレだから置いといて…その、小柄な女性が好き、って男性もいると思うよ」
アニ 「…そりゃどうも」
ベルトルト「…うん」
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19 : 2014/01/03(金) 18:04:08 -
アニ「…エレンってさ、変な奴だよね」
ベルトルト「エレン?」
アニ「私達はいずれ壁を壊す…だから此処にいる奴らに情なんて持っちゃいけないんだ」
ベルトルト「…」
アニ「だから無愛想にしてるのにさ…そんなのお構い無しにグイグイ来てさ」クスッ
ベルトルト「…」
アニ「この間なんて、どうして私に構うの?って聞いたらさ…きょとんとした顔で言うんだよ」
アニ「何言ってんだ?人と話すのに理由なんて必要ないだろ?ってさ…」
アニ「…アニの足技はすげぇよ。って笑うんだよ」
ベルトルト「…」
ベルトルト「…アニはさ」
アニ「…何?」
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20 : 2014/01/03(金) 18:10:35 -
ベルトルト「エレンが…好きなの?」
アニ「ー…ベルトルト」
ベルトルト「…」
アニ「何言ってるの?私達は戦士だよ」
ベルトルト「…うん、そうだね」
アニ「任務に感情なんて必要ないよ」
ベルトルト「でもさ、好き…なんでしょ?」
アニ「…馬鹿言ってんじゃないよ」カァ…
ベルトルト「…僕はさ、誰かを好きになっても良いと思うんだ」
アニ「良い訳ないだろ?それにいずれ…」
アニ「いず…れ…」
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21 : 2014/01/03(金) 18:20:00 -
ベルトルト「うん、いずれ…死んでしまうよね」
アニ(殺す…とは言わないだね。ベルトルト)
ベルトルト「いずれ皆無くなっちゃうんだよ…」
ベルトルト「それだったらさ、短い時間を大切にするのも有りなんじゃないかな?」
アニ「…そんなの、辛くなるだけじゃないか」
ベルトルト「そうだね、きっと辛いなぁ…でもさ、そんなの…一緒だと思うんだ」
ベルトルト「僕もライナーの後ろにいてなるべく関わらないようにしてもさ…無駄なんだよ」ポロ…
ベルトルト「あの場にいたら、ライナーだけじゃない。僕も兵士になってしまう…」
ベルトルト「本当は…僕も、皆を仲間だって…思いたいって…考えてしまうんだ」ポロポロ…
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22 : 2014/01/03(金) 19:48:20 -
アニ「ベルトルト…泣いて…?」
ベルトルト「…」グイッ
ベルトルト「泣いてない。少し目にゴミが入っただけだよ」
アニ「…そうだね」
ベルトルト「…一緒なんだよ…本当は皆と仲良くなりたいんだ…」
ベルトルト「僕らだって、普通に…暮らしたいよ」
アニ「…そうだね」
ベルトルト「どうせ少しの間だけなんだから…好きにやっても良いじゃないか…」グスッ
アニ「…うん、わかったよ」
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23 : 2014/01/03(金) 19:53:09 -
アニ「私エレンの所へ行って来るよ」タッ
ベルトルト「…うん、行ってらっしゃい」
アニ「ベルトルト!」
ベルトルト「何?」
アニ「後押ししてくれてありがとうね」
ベルトルト「うん、頑張って。アニ」
アニ「行って来ます」タッタッタッ
ベルトルト「」
ベルトルト「そうだよ、どうせ…」
ベルトルト「僕らは人殺しなんだから」
ベルトルト「幸せになんて…なれないんだよ」ポロポロ…
ベルトルト「寒いなぁ…」ポロポロ
───end
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