アルミン「こんなことならマルコと友達になるんじゃなかった」


1 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/20(木) 01:06:09 ID:41VcWx8o
アルミン「ジャン…もう部屋に帰って休もう…」

ジャン「…あぁ…」

アルミン「…」

ジャン「…なぁ、アルミン」

アルミン「…何?」

ジャン「オレ達も、誰にも知られずに死ぬのかもな…」

アルミン「…」

ジャン「…悪い、変なこと言った」

アルミン「…ううん」

ジャン「行こうぜ」

アルミン「うん」


ソース: http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1392825969/


2 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/20(木) 01:06:50 ID:41VcWx8o
スタスタスタ

アルミン「…」

ジャン「…」

アルミン「…ぅ」

ジャン「…」

アルミン「…くっ…ぅ…」

ジャン「…アルミン」

アルミン「…ご、ごめん……ごめ…ん…」

ジャン「…いや…」

アルミン「…う…ぅ…」

ジャン「…泣いてもマルコは帰ってこねぇよ…泣き虫が…」

アルミン「…ごめん…」

ジャン「…」

アルミン「さ、先に行くね…」タタッ

ジャン「あぁ…」


3 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/20(木) 01:07:23 ID:41VcWx8o
ジャン「…」

ジャン(あいつもマルコと仲良かったもんな…)

ジャン(…すまない、マルコ。オレはアルミンみたいに涙は流せないみたいだ)

ジャン(なんか実感わかねーよ…オレが死体拾ったのにな…)

ジャン(なぜかまだその辺にいる気がしてならねーんだよ…)

ジャン(…)


4 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/20(木) 01:08:12 ID:41VcWx8o
アルミン「…ここまで来れば…誰もいないよね…」

アルミン「…」

アルミン「マルコ…」

アルミン「…」グッ

アルミン「」スゥッ


6 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/20(木) 01:08:46 ID:41VcWx8o
アルミン「マッジでふざけんなよ!ゴリラのマネしながら着いてくんなよ!!!!」

マルコ「えぇー?でもなかなかいい出来だったでしょ?アルミンもウケてたじゃん」

アルミン「そうだね!でもあそこで笑ったら人として最低だからね!!」

マルコ「笑ってたじゃん。うわぁー最低だー」

アルミン「うっさいなぁ!!誤魔化すのめちゃくちゃ大変だったんだから!!」

マルコ「上手く泣いてると思わせてたね」

アルミン「あれ以上ジャンと一緒にいたらヤバかった…殴られても文句言えない…」

マルコ「笑っちゃいけない状況だと急に沸点低くなるよね。分かる分かる」

アルミン「分かっててやるから君ってタチが悪いよね!」

マルコ「あ、途中から徐々にクリオネにしてったんだけど分かった?」

アルミン「うるせぇ!蝋人形にしてやろうか!」

マルコ「怖い」


7 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/20(木) 01:09:52 ID:41VcWx8o
マルコ「ていうか蝋人形どころかもう死んでるし」

アルミン「うん…実体があったら殴りたいよ…」

マルコ「うーん…アルミンに殴られても正直ダメージないかな?」

アルミン「幽霊だしね…」

マルコ「いや、生前でも」

アルミン「ちくしょう」


8 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/20(木) 01:10:33 ID:41VcWx8o
アルミン「え?ていうかなんで僕?なんで僕にしか見えないの?いままで幽霊とか見えたことないんだけど」

マルコ「そりゃ僕がアルミンにだけ見えるようにしてるからだよ」

アルミン「え?」

マルコ「まぁ都合がいい性能だよね」

アルミン「でも…なんで僕?ジャンのところに行った方がいいんじゃ…」

マルコ「いやー…ちょっとタイミング伺ってたんだけど…」

アルミン「うん」

マルコ「こんなにはっちゃけてるの見られたらいろいろ気まずいかなって…」

アルミン「おい。僕は?僕は気まずくなってもいいの?」


14 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/21(金) 21:27:31 ID:xp4Q2AeY
アルミン「ていうか成仏しなよ…僕にまとわりついて何日経つんだよ…」

マルコ「うーん?三日かな?」

アルミン「僕にはその三日が三週間に感じられたよ…成仏してよ…頼むから…」

マルコ「えぇーだって未練あるし」

アルミン「あ…」

アルミン(そりゃそうだよな…僕はなんてことを…)

マルコ「まだ披露してないネタあるし、もうちょっとフリーダムに楽しみたいし」

アルミン「塩ない?塩」ゴソゴソ

マルコ「ないよー」

アルミン「ちくしょう」


36 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/23(日) 16:11:58 ID:Idbd8.Ak
検査終了後・井戸

アルミン「なんでこのタイミングでいなくなるんだよ!!」ワー

アルミン「濡れ落ち葉みたいにずっとくっついてたくせに!!」ワー

アルミン「よりによってなんで必要な時にいなくなるんだクソが!!」ワー

アルミン「バカ!バカ!バカ!バカ!もう…バカ!そばかす!」ワー

アルミン「」ハァハァ

アルミン「…でも今日は久しぶりにゆっくり寝れる…!」

ライナー(アルミン…井戸に向かって何か叫んでたな…大丈夫だろうか…)


51 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/14(金) 23:24:58 ID:kpzhuXyI
入団式

サシャ「死にたくない…死にたくないよう…」

コニー「あぁ…とうとうこの時か…」

マルコ「お、なんか僕のスペース詰めてあるから狭いけど、半分だからちょうどいいや」グイグイ

ジャン「あぁ…馬鹿…どうすんだよ…オレ…」

マルコ「やぁ、コニー。久しぶり。髪切った?」

コニー「やっぱり憲兵か…でも…」ブツブツ

マルコ「両手にジョリジョリ。まぁ片方触れないからジャンの刈上げだけで我慢しとこ」ジョーリジョーリ

ジャン「いっ!?」ゾワァ

コニー「うぉっ、いきなりなんだよ…ジャン」

ジャン「わ、悪い…なんか寒気が…」ゾワゾワ

マルコ「団長はまだ出てこないのかなー」ジョーリジョーリ

アルミン(また変なことやってる…)


59 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/17(月) 01:21:59 ID:XHmqAKfs
マルコ「どっちかと言うとライナーとかベルトルトの周りによくいるから二人の昔の友達かも」

アルミン「…だったらなんでアニに…?」ムムム

マルコ「まぁ、ということで謎ときには協力できないよ」

アルミン「マジかー」

マルコ「オジャマルコ」

アルミン「うわぁ」

マルコ「それよりそろそろ行った方がよくない?絶対に大、しかもかなりの大物だと思われてるよ」

アルミン「!?」ダダッ


63 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/28(金) 09:26:35 ID:xJxHOCdw
壁外調査

女型「…」ダダダダ

アルミン「!!うわぁぁぁ!」

マルコ「おぉぉぉ!!」

アルミン「追いつかれる…!」ダダダダ

マルコ「これは無理だよー。潔くあきらめて…」

アルミン「だから引っ張るな!こんな時に!」

女型「…」ガッ

アルミン「あっ…!」


64 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/28(金) 09:27:05 ID:xJxHOCdw
アルミン(あ…あぁ…)

女型「…」

アルミン(女型が近づいてくる…もう終わりだ…)

女型「…」スッ

アルミン(…フードを?)

アルミン(…)

アルミン「……いやっふぅぅぅぅぅ!!!」

女型「!?」


65 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/28(金) 09:27:38 ID:xJxHOCdw
アルミン「うわぁぁぁぁうおぉぉぉぉ!逃げるぞぉぉぉ!!」ダダダダダ

女型「!?(生身で駆け出した!!)」

アルミン「うわぁぁぁぁ!やべぇぇぇ!!」ピョイーンピョイーン

女型(早い!でも動き気持ち悪っ!)

女型(…これはエレンじゃないな…次に行こう…)スッ ダダダ

アルミン「うぉぉぉぉ!!」ピョイーンピョイーン


72 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/03(木) 17:02:24 ID:aDSQQ8Nk
クリスタ「みんな*?*大丈夫!?」

ジャン「クリスタ!」

アルミン(よかった…気まずい空気から抜け出せた…クリスタ本当女神…)

ライナー「よくあの信号でこちらに来る気になったな」

クリスタ「ジャンの馬もいたし…」

クリスタ「それにしても…皆、最悪なことになって無くて本当に良かった…」キラキラ

アルミン(神様…!)

ジャン(女神…!)

マルコ「女王」

ライナー(結婚したい…)


84 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/03(木) 17:10:13 ID:aDSQQ8Nk
アルミン「…見間違えるはずがないんだよぉぉぉぉ!!」パァーン!!

アニ「!?」

エレン「!?アルミン!?まだ早すぎるだろ!?」

ミカサ「いろいろ大切な会話をすっ飛ばした気がする…」

調査兵「うぉぉぉぉぉぉ!!」ダダダダ

調査兵「確保ぉ!」ガシッ

アニ「くっ…!」

マルコ「あれ?アルミンなんでブチ切れたんだろ?なんか嫌なことでも思い出したのかな?」


92 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/05(土) 17:11:03 ID:1TcsWDAQ
アルミン「さぁ!そろそろ返して貰おうか!」

ベルトルト「そういう問題じゃない!」

ミカサ(私もそう思う)

アルミン「それじゃあジャンの恥ずかしい話!」

ジャン「!?」

ジャン(ヤバい…!この流れだとオレの黒髪フェチのことがバラされちまう…!)

アルミン「ジャンは毎週お母さんに手紙を書いて送ってるんだ!でも恥ずかしいから夜中に布団の中でこっそり書いてるんだよ!」

ジャン「!?」

コニー「…」ニヤニヤ

クリスタ「…」ニコニコ

ジャン「やめっ…!やめろ!微笑ましい目で見るな!」

ジャン「ガチで恥ずかしい話暴露してんじゃねぇぇぇ!!」


98 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/06(日) 13:47:47 ID:9CP3bKVg
ハンネス「お前らそこから離れろ!エルヴィンの野郎…!巨人を引き連れてきやがった!」

一同「!!」バッ

エルヴィン「総員散開!巨人から距離を取れ!」

ミカサ「…っ!」ヒュン

アルミン「痛っ!」ドサッ

アルミン「…あれ?僕は一体何を…?」

マルコ「引くミン…」

アルミン「えっ?何?」


100 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/06(日) 13:48:52 ID:9CP3bKVg
アルミン「うあぁぁぁぁ!」

マルコ「がんばがんば!あとちょっとだよー」

アルミン「ベルトルト!」ヒュン

ベルトルト「!」

エレン(アルミン!)


103 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/06(日) 13:51:14 ID:9CP3bKVg
ベルトルト「…?」

エレン「…?」

鎧「…?」

アルミン(うわぁぁぁ!変な空気になちゃったよ!皆きょとんとしてる!)

エルヴィン「!!」バサッ

エレン「!」ズル

ミカサ「キャッチ!!」

ベルトルト「…あぁ!」

アルミン「あ…結果オーライ…」

マルコ「靴下嗅いだことを暴露された時点で君は人間性とか捨てられたようなもんだしね」

アルミン「え?なにそれ?」

エルヴィン「総員撤退!」


104 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/06(日) 16:45:39 ID:fKcwO33A
鎧(させるか…!)

ドスン ドスン

ジャン「な…!ライナーの野郎…!巨人を投げて寄越しやがった!」

ミカサ「うっ…!」ドサ

エレン「…!」ドサ

アルミン「エレン!ミカサ!」

ジャン「急げ!ミカサとエレンが…」

アルミン「ジャン!!!」

ジャン「!!」

……………


105 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/06(日) 16:46:21 ID:fKcwO33A
アルミン「ジャン!しっかりするんだ!」

ジャン「…」

アルミン「目を覚ますんだ!早く!」

ジャン「…」

アルミン「ジャン!…あ」

巨人「…」ドシンドシン

アルミン「あ…あぁ…」


107 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/06(日) 16:48:13 ID:fKcwO33A
アルミン「ほらぁ、ジャン。口から魂抜けかけてるよ!」ギュム

ジャン「」

アルミン「さあて、後はエレンがなんとかしてくれるはず。逃ーげよ」ヨイショ

ジャン「…」

アルミン「重っ!アルミン、力なさすぎ!」タタタ


112 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/06(日) 16:51:09 ID:fKcwO33A
アルミン「正直、マルコがこんなウザい人だとは思わなかった」

マルコ「褒められるかと思ったらまさかの」

アルミン「…でも、僕も楽しかったよ」

マルコ「…」

アルミン「…マルコと友達になれてよかった」

マルコ「…僕もだよ」

アルミン「…マルコ!」バッ

マルコ「アルミン!」バッ

アルミン「あ、ハグはやっぱり無しで。改めて近くで見るとやっぱりグロイわ」

マルコ「ひどい仕打ちだ」


120 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/06(日) 16:58:18 ID:fKcwO33A

アルミン「ふぅー…今日は疲れたな…」

アルミン「…」

アルミン「静か…」

アルミン「…マルコはもういないんだよね…」

アルミン「…おやすみ」

アルミン「…」

アルミン(マルコもゆっくり眠れたといいな…)

アルミン「…」

アルミン「…」スヤ

マルコ「おまたー!!!」

アルミン「!?」ガバ


122 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/06(日) 16:59:26 ID:fKcwO33A
アルミン「そういえば相棒って?」

マルコ「あぁ、この子」ヒョイ

マルセル「んー!んー!」バタバタ

アルミン「うわぁぁぁ!完全に誘拐じゃないか!」

マルコ「違うよー僕たち友達だよー」

アルミン「縛って口までふさいであるのになんで友達だと言い切れるのか」

マルコ「まぁまぁ。ここまでの経緯を聞いてよ」


131 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/06(日) 17:04:41 ID:fKcwO33A
マルコ「…こうなったら最後の手段!」

マルセル「な、なにをする!!」

マルコ「体格差で負けない!」ガシッ

マルセル「やめろ!おい!どこに連れて行く!」

マルコ「君が!やるというまで!僕は君を離さない!」

マルセル「やめろ!ちょっと…力強っ!なんだよその執念!」

マルコ「はーい。それじゃあ戻ろうかー」

マルセル「は!?どこに!?」

マルコ「君が最初に言ってたじゃーん」

ドナドナ

回想終了

アルミン「やっぱり誘拐じゃないか」


133 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/06(日) 17:10:13 ID:j./nluuc
マルコ「そんなとこでこれからもよろしくね!」

アルミン「こんなことならマルコと友達になるんじゃなかった」

マルセル「んー!!」バタバタ

おわり

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