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1 : 2013/04/19(金) 22:51:10.83 -
アニ「なんだぁエレン。今日は全然だな」
エレン「あ、アニ。今日は少し調子悪くてさ」
アニ「分かった。なら気合入れてやるよ」
エレン「ぜ、全然わかってねぇ!」
ドンッ
ゴキッエレン「ぐああああっ」
アニ「え、エレン!大丈夫か!?」
エレン「ぐぅぅ・・・」
なんだぁ?どうした?
イェーガーが怪我をしたぞ!衛生班!!
ソース: http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1366379470/
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2 : 2013/04/19(金) 22:52:29.62 -
ミカサ「エレンっ。大丈夫?今、医務室に連れて行くからね」
教官「アッカーマン。訓練に戻れ」
ミカサ「ですが」
教官「戻れ」
アルミン「ミカサ。エレンは平気だよ。専門家に任せよう」ヒソヒソ
ミカサ「・・・はい」
アニ「私の責任です。医務室へ同行します」
教官「・・・良いだろう。後で私の所まで出頭するように」
アニ「はっ」
ミカサ「・・・」ジッ
アニ「・・・なんだよ」
ミカサ「・・・別に」
アルミン「み、ミカサっ。行こうっ」
ミカサ「うん」
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3 : 2013/04/19(金) 22:54:48.13 -
エレン「いつつっ」
衛生隊「捻挫だね。一時的に脱臼したかもしれないから1週間は動かさないこと」
エレン「はい」
衛生隊「しばらく経過見たいから今日の課業時間はここにいること。教官には私から伝えます」
エレン「ありがとうございました」
アニ「・・・よ、ようエレン」
エレン「アニか。ははっ、ぼーっとしてたら変なふうに落ちちまった」
アニ「・・・その、わ、わるかっ」
エレン「だけどアニも加減ってものを知らねーよな。この戦闘狂が」
アニ「っ。エレンが弱っちいだけだろっ」
アニ「受け身もマトモに取れないなんて情けないよ。そんなんで調査兵団?はっ」
エレン「う、ぐっ。て、てめぇ謝りもしねーのかよっ」
アニ「いつものエレンなら問題なかったろ?一方的にお前がしくじっただけだ」
エレン「けっ」
アニ「ふんっ」
-
5 : 2013/04/19(金) 22:56:59.99 -
私が悪いことくらいわかってる。
でも、なぜかエレン相手に下手には出ることが出来ない・・・
謝りたいのに・・・
・・・コイツが弱っちいせいだ
アニ「な、なぁエレン」
衛生隊「イェーガー訓練兵。コレで熱を測って。それとレオンハート訓練兵。もう大丈夫だから復帰してよし」
アニ「・・・はい」
-
6 : 2013/04/19(金) 22:59:42.63 -
教官「今回の事故はイェーガーの体調管理不備に起因する。よって、訓練法に問題はなかったものとする」
アニ「はい」
教官「しかしだ。仲間を怪我させたことには違いない。完治までの間、イェーガーの訓練補佐を行え。以上」
アニ「はっ」
・・・さて。どう謝ろう
あーくそっ。まどろっこしいのは嫌いだ。もうとっとと一言謝って終わりにしようガラッ
アニ「あー、エレン?その、すまな」
ミカサ「はいエレン。りんご剥いてあげる」
アルミン「ち、超硬ブレードで剥くのはダメだよっ」
ミカサ「? だってコレが一番使い慣れてる。毎日整備してるから汚くない」
クリスタ「エレン、三角巾が苦しそうだよ。直してあげるね」
エレン「く、クリスタ・・・。顔が近いよっ・・・」
アニ「」
アニ「・・・よう。楽しそうだな」
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7 : 2013/04/19(金) 23:02:52.34 -
エレン「お、おうアニ。教官怒ってたか?」
アニ「まあな。お前も片腕だけど訓練は普通に出ろってさ」
エレン「うへぇ。やっぱそうだよな」
ミカサ「それよりもアニ。エレンに何か言うことは無いの?」
アニ「あるな。体調悪かったら巨人は手加減してくれるのか?気を抜くんじゃないよ」
ミカサ「・・・」
アルミン「み、ミカサっ。取り敢えずブレードは仕舞おう?ほらっ訓練外で抜き身だと怒られるからさっ。ね?」
クリスタ「アニ。もう少し言い方が・・・」
エレン「良いんだクリスタ。アニの言うことは最もだ」
クリスタ「エレン・・・」
アニ「さ、隊舎に戻るんだろ?荷物持ってやるよ」
ミカサ「私がやるから貴方は下がっていて」
アニ「そうしたい所だが、あいにく教官から完治まで色々な補佐を命じられてるんでね。サボると私が困ったことになるんだ。ほらっ、行くよ」
エレン「お、おう」
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8 : 2013/04/19(金) 23:06:24.54 -
食堂
ざわっ・・・ざわっ・・・
なん・・・だと?
あのアニが・・・どういうことだ?アニ「利き腕動かせなくて食べにくいだろ?ほら、口開けろ」
エレン「い、いいよアニ。左でもなんとか・・・。右手だって動かせない訳じゃ」
アニ「それで回復遅くなるのか?完治するまでって言われてるんだからさっさと治せ。私だってめんどくさい」
ミカサ「なら私がやる」
アニ「エレン?怒られるのは私とお前なんだぜ?勘弁してくれよ」
エレン「わ、分かった。食べるよ・・・」
あーん
おおっミカサ「・・・」
アルミン「み、ミカサ?フォークを逆手に持つのは行儀悪いからさっ、な、直して」
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11 : 2013/04/19(金) 23:09:35.43 -
早朝
ギシッ・・・ギシッ・・・
エレン(う、うん・・・なんか重い・・・温かいけど・・・)
アニ「・・・・・・」
エレン「・・・っ!??あ、アニっ何やってっ」
アニ「しっ。まだ皆寝てる」
エレン「なら何でお前が居るんだよっ」
アニ「着替えにくいだろ?それじゃ朝の点呼に間に合わない。手伝ってやるよ」
エレン「あ、アニっ、どこさわってっ」
アニ「良いからさっさと寝間着脱ぎな」
エレン「わかった、分かったから自分で脱ぐよっ」
-
12 : 2013/04/19(金) 23:11:18.85 -
ギシッ・・・ギシッ・・・
マルコ「・・・んぁ?」
エレン「アニっ、下はダメっ」ヒソヒソ
アニ「良いからさっさとしろ。皆起きちゃうだろ?」ヒソヒソ
エレン「そ、そこまで脱がすこと無いだろっ」ヒソヒソ
アニ「ワリィ。暗くて見えなかった」ヒソヒソ
ギシッ・・・ギシッ・・・
マルコ「・・・」
マルコ「僕は何も見ていない」
-
13 : 2013/04/19(金) 23:12:50.23 -
パッパラパー
起床!点呼!ライナー「おらおら起きろ起きろ!営庭に走れ!!」
やべっ、俺のズボンどこだっ
知らねーよっ馬鹿っそれ俺の上着だっバタバタバタ
アニ「さ、行くよ」
エレン「お、おうっ」
アルミン「あ、アニ!?何でここに居るの!?」
アニ「こいつ着替えさせてた」
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14 : 2013/04/19(金) 23:15:20.61 -
コニー「訓練兵団、欠員なし!集合完了!異常なし!」
教官「コニー・スプリンガー。貴様の目は節穴か?やり直せ」ググググ
コニー「し、集合完了。イェーガー訓練兵負傷。その他異常なし・・・」ミシミシミシ
教官「他のものも聞け!!ただ機械的に点呼をこなすな!戦力の掌握は指揮官の最重要任務である!自分が長の時はその命を持って責務を行え!」
「「はい!!」」
教官「よし!!。本日は夕刻に単独による夜間集結演習を行う!危険の伴う演習だ!出発前に必ず装具の確認を行うこと!夕食は集結地点にて携行食を支給する!」
・・・あれマズイんだよな
さ、最悪です・・・教官「なお、助教が現場で野生動物を仕留めて待っている。肉だぞ!以上!事後の行動に移れ!」
「「はっ!!」」
おぉっ
ニクキターッ
盛り上がってまいりましたああああああ助教(ぷ、プレッシャーやべぇ。本当に仕留められるかな・・・)ダラダラ
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16 : 2013/04/19(金) 23:19:57.63 -
教官「撃てっ!」
ドドドドン
助教「着弾確認。良!!」
教官「・・・よし。次弾装填!」
エレン「っふ、っふ」
アニ「エレン、そんなんじゃまっすぐ飛ばないぞ。もっと力込めろっ」
エレン「あ、アニっ。な、何もそんなにくっつかなくても良いだろっ」
アニ「あたし一人でやれってか?お前もやらなきゃ意味ないだろ。しっかり持てっ」
エレン「でも、その・・・色々。その・・・」
アニ「小さいからこうでもしなきゃお前に手が届かないんだよ。よし、砲弾を込めるぞ。流石にコレは私がやるわ」
エレン「お、おう。頼む」
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17 : 2013/04/19(金) 23:21:09.07 -
アニ「よっと」
ミカサ「・・・」ドンッ
ゴトッ
教官「アニ・レオンハート!!砲弾を落とすとは何事だ!!」
アニ「は、はい!すみません!!」
ミカサ「ごめん。見えなかった。小さくて」
アニ「あ?」
アルミン「み、ミカサっ速く弾込めてよっ。ほら、速く!!」
ミカサ「うん」
アニ「・・・」
-
18 : 2013/04/19(金) 23:23:11.91 -
エレン「よっと。3射準備よし!!」
教官「よしっ!!」
アニ「・・・」ぽいっ
ミカサ「っ」ぼすっ
アニ「あ、ごめん。槊杖置き場かとおもった。黒いから」
ミカサ「・・・」マックロ
アルミン「よ、4射準備よし!」
教官「よしっ!!目標2列4的!撃ち方よーい!!」
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19 : 2013/04/19(金) 23:27:02.60 -
教官「本日の課業はここまでとする。3時間後に第1種兵装にて営庭集合。演習地へ向け前進する。それまでの間、装具の点検を必ず行なっておけ。質問は?」
クリスタ「あのっ、エレ、イェーガー訓練兵も参加するのでしょうか?」
教官「当然である。本演習は全員参加だ」
クリスタ「彼は片腕が使えません・・・。本演習参加は危険と思われます」
教官「そうか。では貴様は負傷した兵士は置き去りにして行軍するのだな?良い判断だ。指揮官向きだぞ」
クリスタ「っ」
教官「他には?」
ミカサ「イェーガー訓練兵には私が同行しても?負傷した兵を護るのはより強いものが行うべきかと」
教官「ならん。強いものは攻撃に回すべきである。結果的に友軍全体の被害が減る事になる」
ミカサ「・・・」
教官「アッカーマン訓練兵。先に言っておく。本演習において、作戦目標を度外視した行動を行った場合、その行動を行わせたものに責任を取らせる」
ミカサ「っ」
教官「他には?」
サシャ「はいっ!」
教官「・・・肉の量は知らん。以上、解散!」
-
21 : 2013/04/19(金) 23:32:10.72 -
アニ「エレン、もう一回立体機動装置を分結しとこうぜ」
エレン「そうだな。それと一回は片手で試しておきたい。訓練塔付き合ってくれるか?」
アニ「ったくしゃーねーな。貸しだぞ」
エレン「はぁ!?元はと言えばアニのせいだろ!」
アニ「あれ、そうだっけ?」
ミカサ「・・・」
アルミン「ミカサ?アニだって下手じゃない。大丈夫だよ」
ミカサ「・・・うん」
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24 : 2013/04/19(金) 23:34:12.99 -
馬車内
ゴトゴトゴト
教官「次っ!ジャン・キルシュタイン!! 行け!」
ジャン「はっ」
カシュッ
アニ「エレン。そろそろ私らの番だぞ」
エレン「わかってる。くそっ。思ったより暗いな」
アニ「ああ。この際速度は良い。慎重に行こうぜ」
エレン「そうだな」
教官「次!イェーガー・レオンハート組!行け」
エレン・アニ「はっ!」
カシュッ
-
28 : 2013/04/19(金) 23:39:45.56 -
ヒュンッ
カシュッエレン「はぁっ、はぁっ。バランス取りにくい上に見えねぇっ」
アニ「ああ。それにこの先さらに森が深くなりそうだ」
アニ(・・・ようやく二人きりになれたな・・・。今なら、謝れる・・・と思う。いや、謝る)
アニ「なぁ、」
エレン「アニ! この方角で合ってるか?自信無くなってきたっ」
アニ「あ、ああ。・・・あれ?」
エレン「・・・方向分からない癖に前飛んでたのか?」
アニ「う、うるせぇよ。星は・・・。木が邪魔で見えないなどこか開けた所に出るか?」
エレン「少し北に行くと川があったと思う。明るいし、開けてるからそこでガス交換と観測やっちまおう」
アニ「おっけ」
-
29 : 2013/04/19(金) 23:43:43.39 -
アニ(くそっ。何でいつもいつもコイツはタイミング悪いんだ・・・。全部エレンのせいだっ)
アニ(もういい。勢いで謝っちまおう。それで終わりだ)
アニ「エレン!あのさぁ!その怪我の事だけどっ」
バキャッ
アニ「!??」
アニ(木が腐ってやがったっ、それに思ったより川が近いっ!!もう落ちるしかねぇ!)
エレン「アニーっ!!」
アニ「ばっお前までっ」
ばっしゃーん!!
-
31 : 2013/04/19(金) 23:46:18.75 -
教官「・・・コニー・スプリンガー帰着!。休んでよし!」
コニー「は、はい・・・はぁ、はぁ」
ライナー「よ。遅かったな。ビリに近いぜ」
コニー「うるせぇよ。こっちの馬車は俺が最後に出発だったんだよ」
助教達が帰ってきたぞ!!
うぉらガキども!イノシシだ!
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!コニー「おっ。いいタイミングじゃん。イノシシか。食ったのいつ以来だっけかな」
クリスタ「コニー。エレン達と同じ馬車だよね。何か知らない?」
コニー「知らねぇな。そもそも俺のだいぶ前に出たぞ。まだ来てないの?」
クリスタ「そう・・・」
アルミン(・・・いくら怪我してるからって遅すぎる・・・。何かあったのかな)
ミカサ「・・・アルミン」
アルミン「駄目だよ」
ミカサ「・・・でも、」
アルミン「わかってる。でも少し待ってて」
-
33 : 2013/04/19(金) 23:50:18.01 -
・・・
・・・ニ
アニ!!
アニ「ぁ」
エレン「大丈夫か?状況わかるか?」
アニ「・・・川に落ちたんだな。・・・くそっ結構な高さだな」
エレン「ああ。怪我は?」
アニ「・・・腰を強く打ったみたいだ。でも動けなくはない」
エレン「そうか、よかった。立てそうか?」
アニ「ああ。・・・っ!?え、エレンっ怪我したのか?」
エレン「ん?ああ、血は出てるけど大したことない。肩のほうがよっぽど酷いよ」
アニ「・・・」
エレン「あ、いや、そういう意味じゃなくて・・・その、」
アニ「・・・」ギュッ
エレン「あ、アニさん!?な、なんで抱きつくのかな!?」
-
36 : 2013/04/19(金) 23:53:12.49 -
アニ「ごめんっ・・・ごめんな、エレン・・・」
エレン「うぇあ!?な、なに?」
アニ「ごめ・・・ごめんなさい・・・。いつも、いつも・・・私のせいで・・・」
エレン「いや、えっと。その、」
アニ「ひぐっ・・・」
エレン「あ、アニっ。俺はその、アニの事、すげぇと思ってる」
アニ「・・・」
エレン「アニのお陰で格闘術だって上位に入れた。アニのお陰で戦う気構えを学ぶことが出来た」
アニ「・・・」
エレン「お前が居なきゃ、俺は何時までもただのガキだった。でも、アニが居たから俺は戦う力を付けることが出来る」
アニ「・・・」
-
37 : 2013/04/19(金) 23:54:43.01 -
エレン「・・・いや、そん、だからさ。その、」
アニ「ふんっ」
エレン「ふぉわっ」
バタンッ
エレン「な、なにすんだよ!!」
アニ「受け身はしっかり取れてるね。なら平気ってのも嘘じゃねーな」
エレン「て、てめぇ」
アニ「ほらっ。とっとと皆の所に帰るぞっ」
エレン「・・・ああ。やっぱアニはそうじゃなくっちゃなっ」
アニ「なんだぁ?女らしく無いってか?」
エレン「自覚有るんだろ?」
アニ「はっ。ならてめぇはもっと男らしくなりな!」
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39 : 2013/04/19(金) 23:58:02.09 -
肉うめーっ
やべぇ。マジで訓練兵団入ってよかったよ・・アルミン「・・・」ソワソワ
教官「・・・」
教官「アルレルト。貴様は食わないのか?」
アルミン「うひゃっ、た、食べてますっ」
教官「そうか。久々の肉だ。堪能しろ」
アルミン「はっ」
教官「・・・人が少ない気がしないかね?アルレルト」
アルミン「え、いや、普通だと思います。点呼で、エレン達以外は居ましたし・・・」
教官「・・・して、アッカーマンはどこだ」
アルミン「ふえっい、今さっき用を足しに行きました・・・すぐ戻るかと」
教官「・・・そうか。そう言えば静かだな。サシャ・ブラウスはどうした?」
アルミン「お、お肉を他の人に奪われないようにこっそり隠れて食べて、ますっ」
教官「・・・そうか。そう言えば、ライナー・ブラウンの姿が」
アルミン(い、言い訳も限界だよっもうだめだあああ)
-
40 : 2013/04/20(土) 00:00:50.65 -
エレン「・・・ここから登れそうだな」
アニ「おぶってやろうか?」
エレン「ウルセー。一人で登れるよっ。行くぞっ」
カシュッ
ヒュンッアニ「エレンっ、この上は弱そうだっ迂回するぞっ左周り!」
エレン「おっけ!」
ヒュヒュッ
アニ「よっと。ちゃんと付いてきてるか?」
エレン「はっアニを川から引き上げることに比べたら余裕だね」
アニ「あん?そりゃあ私が重いってことか?」
キャリュリュバギュギュ
アニ「!??」
エレン「あ、アニ!!」
アニ(やばっ、さっき落ちた時に装置が壊れてたのか!?)
-
41 : 2013/04/20(土) 00:03:36.90 -
エレン「アニ!捕まれ!!」
アニ「エレン!!」
手を伸ばす
もう少しで、届く。見える。
エレンの伸ばす、右手・・・その肩の包帯が・・・
アニ「っ」バシッ
エレン「ば、ばっかやろおおおおおおおお」
アニ「お前の怪我が長引くと困るって言ったろ?」
エレン「アニ!!!」
アニ(15mって所か?あたしなら死にはしねぇだろうが、痛ぇだろうな)
アニ!!手をっ!!
-
42 : 2013/04/20(土) 00:06:42.33 -
ミカサ「はぁ、はぁ、はぁ」
アニ「な、何でお前が居るんだよ」
ミカサ「はぁ、はぁ。エレンのために決まってるでしょう?」
サシャ「ミカサ!アニ!大丈夫ですか!?」
ベルトルト「ふぅ。危なかったね」
ライナー「ったく。世話焼かせやがって。何時までもぶら下がってないでとっとと上がってこい!」
マルコ「流石アルミン。どんぴしゃだったね」
エレン「お、お前らまで・・・。っていうか演習はどうした!?」
ミカサ「一度ゴールして作戦目標は達した。だから大丈夫・・・だと思う」
ジャン「一応クリスタ達が点呼の代返してる。さっさと戻るぞ」
-
43 : 2013/04/20(土) 00:09:29.19 -
教官「・・・イェーガー・レオンハート組帰着。これにて全訓練兵の帰着を確認。演習は終了とする」
エレン・アニ「はい」
教官「酷い格好だな」
アニ「色々あったので」
教官「では撤収準備!」
サシャ「あ、あの。お肉は・・・」
教官「サシャ・ブラウス。貴様は隠れて食べたのだろう?」
サシャ「あぅ・・・。はぃ・・・」
教官「・・・それと貴様ら」
ミカサ・ライナー・ベルトルト・マルコ・ジャン「っ」
教官「随分長い用足しだったな」
ライナー「・・・まーなれない環境なんで」
教官「貴様らは残って教員の撤収を手伝え。イェーガー・レオンハート・ブラウス。あとアルレルト、レンズ、スプリンガーもだ」
エレン・アニ・ミカサ・アルミン・ジャン・アニ・サシャ・クリスタ・コニー・マルコ・ライナーベルトルト「」
教官「他の訓練兵は乗車!撤収!!」
-
46 : 2013/04/20(土) 00:13:40.89 -
ライナー「てめぇのせいだぞ」
エレン「わ、悪かったよ」
サシャ「お肉・・・」
コニー「サシャはそればっかだなっ」
クリスタ「でも無事でよかった。心配したんだから」
アニ「・・・良くあの場所がわかったな」
ジャン「アルミンが出発地からの大体の場所を推測してな。付近に来てからはサシャの感で探してた」
サシャ「山の事なら任せて下さいっ」
コニー「本格的に野生児だなっ」
-
47 : 2013/04/20(土) 00:16:36.58 -
ミカサ「まったく。貴方も何か一言位あっても良いんじゃないの?」
アニ「あるよ」
ミカサ「・・・」
アニ「その、みんな、ありがとう。助かった」
「・・・」
アニ「な、なんだよ。なんで皆黙るんだよっなんか言えよ!」
ライナ「あのアニが、ねぇ。エレンと何かあったのか?」
アニ「は、はあ!?なんでエレンが出てくるんだよ!」
ミカサ「・・・エレン?」
エレン「ん?」
ミカサ「・・・なんでもない」
ぎゃーぎゃーぎゃー
-
49 : 2013/04/20(土) 00:22:20.62 -
教官「やかましいぞ貴様ら。撤収は終わったか?」
「「はっ」」
教官「・・・助教がもう1頭仕留めててな。禁猟区で取った獲物を街に持ち帰るわけには行かない。これも貴様らが片付けろ」
「「は、はいっ!!」」
教官「馬車は一台残しておく。それで勝手に帰隊しろ。我々は先に撤収する。本日は消灯時刻を回っての帰隊も許可するが、朝ははいつも通りだ。以上、解散!」
「「はっ!ありがとうございます!!」」
サシャ「に、肉きたあああああああああああああああ」
ライナー「っしゃあ!!誰か捌けるやついるか!?」
ミカサ「肉捌くのは得意」
クリスタ「私もお料理は得意ですっ」
サシャ「肉ならお任せっ」
アルミン(な、なぜなんだろう・・・。同じ事を言っているのに全然印象が違って聞こえるのは・・・)
-
52 : 2013/04/20(土) 00:27:08.46 -
・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・
アニ「はいエレン。あーん」
エレン「あ、アニ!?」
アニ「なんだよ。肩上がらないだろ?」
エレン「い、いやでも、みんなが見てる・・・」
ミカサ「・・・」
クリスタ「・・・」
アニ「遠慮なんかしなくていいって。言ったろ?お前の怪我が長引くと困るってさ」
おしまい
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