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1 : 2013/09/08(日) 17:14:46 -
アニ「カラスの勝手でしょー」ライナー「…え?」
ベルトルト「…えー…」
アニ「何だい」
ベルトルト「ひっさびさに聞いた…」
ライナー「そんな子供レベルの替え歌…」
アニ「いや実際勝手に鳴くもんじゃないのかい」
ソース: http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1378628086/
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2 : 2013/09/08(日) 17:15:27 - ※単行本10巻くらいまでのネタバレ含みます
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3 : 2013/09/08(日) 17:19:27 -
ベルトルト「違うよーお母さんを恋しがってるんだよ!」アニ「はあ?カラスがそう言ってるのをあんたは聞いてたっての?」
ベルトルト「えっ」
アニ「『ママー!』って?え?どうなんだい」
ベルトルト「うっうっ…」
ライナー「やめろ!ベルトルトをいじめるんじゃない」
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4 : 2013/09/08(日) 17:19:33 -
男「まずこのssにて注意していただきたいことが」
1、>>1はss初心者。「いくらなんでもこれはないわ」 とか「キモ過ぎる」 とか思った人はブラウザの戻るを押してください。
2、メタ発言があります。ご容赦ください。
3、更新が遅くなります。
男「まあこんぐらいか。あとは…まぁキャラの設定とし ては>>1の知り合いなどが使われている。 ちなみに主人公の設定はほとんど作者だ。」
男「次から口調かわる」
男「じゃぁ温かい目で見てやってください。はじまりは じまりー」
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5 : 2013/09/08(日) 17:21:53 -
ベルトルト「助かったよライナー、僕は確かにカラス語は分からない」
ライナー「そっちかよ」
アニ「だろ?やっぱり勝手に鳴いてるんだよ」
ベルトルト「うぅ~~~~~む」
ライナー「納得いかん」
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6 : 2013/09/08(日) 17:24:10 -
アニ「歌詞だと『カラスの山に可愛い七つの子があるからよ』って続くんだけどね」
ライナー「知ってんじゃねえか!!」
アニ「分からないなんて一言も言ってないよ」
ベルトルト「アニは天邪鬼だなあ」
アニ「夕焼けが目に沁みるからだよ」
ライナー「なんだそりゃ」
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7 : 2013/09/08(日) 17:26:00 -
カーカー カーカー
ライナー「…」
ベルトルト「…」
アニ「…」
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8 : 2013/09/08(日) 17:29:23 -
ベルトルト「夕焼けとカラスは絵になるなあ」ライナー「だな。故郷では腐る程見てきたはずなんだがな…」
アニ「……帰りたいね」
ベルトルト「ねー」
ライナー「なー」
アニ「ライナーキモい」
ライナー「何でだよ!!」
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9 : 2013/09/08(日) 17:33:42 -
カーカー カーカー
ライナー「…」
ベルトルト「…」
アニ「…」
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10 : 2013/09/08(日) 17:36:19 -
アニ「…ここに来てからカラスが飛び回ってる姿なんか見るの初めてかも」ベルトルト「あーーー…そう言えば…」
ライナー「言われてみれば」
アニ「数自体少ないのかな。絶滅しかかってるとか?」
ライナー「あいつらの生命力と繁殖能力は尋常じゃないんだぞ」
アニ「壁が邪魔で入って来れないとか?」
ライナー「それだ」
アニ「テキトーに言ったんだけど」
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11 : 2013/09/08(日) 17:39:26 -
ベルトルト「もうすぐ終わる世界には近寄らないんだよ」ベルトルト「終末が約束された世界にいる意味は無いって知ってるんだ」
アニ「…」
ライナー「…」
ベルトルト「カラスは頭が良いからね」
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12 : 2013/09/08(日) 17:42:34 -
ライナー「頭が良いといえば」アニ「何」
ライナー「故郷で収穫時期、カラスの大群にめちゃくちゃにされた時あったよな」
ベルトルト「あったあった」
アニ「苦々しいけど懐かしい」
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14 : 2013/09/08(日) 17:44:55 -
ライナー「罠なんかあっという間に攻略していってな」アニ「目の前に大量の食料があるのに油断は一切していなかった」
ベルトルト「カラスの大きさに合わせて作った人形を逆さに吊るして警告したこともあったんだけど」
ライナー「よく覚えてるな…」
ベルトルト「作ったの僕だったからなー」
ライナー「趣味悪っ」
ベルトルト「言っとくけどそれが一番効果があったんだよ!!」
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15 : 2013/09/08(日) 17:47:42 -
アニ「効いたってことは、『自分達もこういう目に遭う』って悟ったからだね」ライナー「な、頭良いよな」
ベルトルト「でもそれも長くはもたなかったよ」
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16 : 2013/09/08(日) 17:49:07 -
支援ありがとう
ちょっと席外す -
18 : 2013/09/08(日) 18:52:10 - よし再開
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19 : 2013/09/08(日) 18:52:58 -
ベルトルト「ニセモノだって気が付いたカラスは、本物のカラスの死体をその人形の下に置いてったよ」アニ「おちょくられてるね」
ライナー「ショッキングな映像だな」
ベルトルト「で結局、その年は村の備蓄を食べながら冬を越したんだよね」
ライナー「カラスどもの完全勝利だな」
ベルトルト「皮肉な事に、鼠の被害も過去最低だったけどね」
アニ「あいつらマジ何でも食べるよ。マジで」
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20 : 2013/09/08(日) 18:57:23 -
カーカー カーカーライナー「…」
ベルトルト「…」
アニ「…」
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22 : 2013/09/08(日) 19:01:41 -
アニ「…鼠かあ」
ライナー「何だ」
アニ「私さ鼠大っ嫌いなんだよねー…」
ライナー「知ってる」
ベルトルト「故郷のアニんちの物置小屋で鼠が巣作ってたよね」
アニ「マジ大ッ嫌い」
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23 : 2013/09/08(日) 19:05:49 -
ライナー「トレーニングジムの模様替えの手伝いで俺らとベリックが駆り出されてな」ベルトルト「物置小屋、二年ぶりくらいに開けたんだよね」
アニ「マジ大ッ嫌い」
ライナー「すると何ということでしょう」
ベルトルト「床という床に鼠のフンが」
アニ「マジ大ッ嫌い」
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24 : 2013/09/08(日) 19:08:48 -
ライナー「あいつらも何でも食べるよなー」ベルトルト「柱やら壁やら年季入ったサンドバックやらがズタズタにかじられてて、おまけに鼠の子供ら大量に」
アニ「マジ大ッ嫌い」
ライナー「ベリックも鼠嫌いだったよな」
ベルトルト「そうだったそうだった」
アニ「マジ大ッ嫌い」
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25 : 2013/09/08(日) 19:13:49 -
ベルトルト「でもあの光景を目の当たりにして気絶しなかったベリックを見て僕は惚れたね」ライナー「脚ガックガクだったけどな」
アニ「大ッ嫌いだっつってんだろ」
ライナー「いてえ!!ここで蹴るな!!落ちるわ!!」
ベルトルト「ライナァーー!!」
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26 : 2013/09/08(日) 19:18:12 -
ライナー「危なかった」ベルトルト「よかった」
アニ「ふん」
ベルトルト「アニ、ライナーの謝りなよ」
アニ「か弱い乙女が何回も大ッ嫌いだって言ったのに盛り上がるそっちが悪い」
ライナー「話振ったのお前だ!大体か弱い乙女はこんな壁の上から蹴り落とそうなんてしねえ!」
ベルトルト「ライナーも落ち着いて」
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27 : 2013/09/08(日) 19:24:55 -
ベルトルト「鼠と言えばさ」アニ「うん」
ライナー「ベルトルトは言いのかよ…」
アニ「ベルトルトは何か許す」
ライナー「何か納得」
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28 : 2013/09/08(日) 19:30:48 -
ベルトルト「訓練所の食料庫に一匹紛れ込んでたことがあったよね」アニ「あー…あったあった。気持ち悪いったらありゃしない」
ライナー「何食ったらそんなに育つんだってくらいデカい鼠だった」
ベルトルト「子猫くらいのサイズはあったね」
アニ「鼠ども絶滅しろ」
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29 : 2013/09/08(日) 19:36:58 -
ベルトルト「不運にも食料庫の点検当番がアニとマルコでね」ライナー「訓練所中に響き渡るアニの絶叫」
ベルトルト「何事かと訓練兵皆で食料庫に駆け付けてみれば」
ライナー「何ということでしょう、マルコに必死の形相でしがみつくアニの姿が」
アニ「悪いことしちゃったよ」
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30 : 2013/09/08(日) 19:46:07 -
ベルトルト「あの姿には流石のキース教官も驚いていたね」アニ「…マルコは良い奴だった。私の絶叫にビビらず慰めてくれた」
ライナー「しかしその後のサシャが凄かったな」
ベルトルト「『鼠じゃないですかー!こんな所に貴重なタンパク源が!!』と言って、慣れた手つきで鼠を捕らえ、満面の笑みで……」
アニ「二ヶ月くらいサシャに近寄るの怖かった」
ライナー「目の前でボリボリされちゃ敵わんわ」
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31 : 2013/09/08(日) 19:54:48 -
ベルトルト「その惨状を見たアニが、今度こそ気絶したね」アニ「私の脳が理解することを拒否した結果、意識を手放した」
ライナー「気絶したお前を、マルコが救護室まで運んでくれたんだぞ」
アニ「えっほんと?」
ベルトルト「本当本当。後光が見えた」
ライナー「まるで王子様だったな」
ベルトルト「そばかすの王子様」
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32 : 2013/09/08(日) 20:00:41 -
ライナー「あの後のジャンがまた…うるさかったな」ベルトルト「もう水を得た魚のように二人をからかいまくってたね」
アニ「人類に明確な殺意を覚えた瞬間だった」
ベルトルト「残りの人類とばっちり」
ライナー「マルコずっと笑って受け流してたな」
ベルトルト「大人だったね…」
アニ「ジャンの飼い主はマルコしかいないと思った瞬間だった」
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33 : 2013/09/08(日) 20:11:06 -
アニ「マルコは良い奴だったよ」ライナー「な」
ベルトルト「ね」
アニ「本当に良い奴だった……」
ライナー「…」
ベルトルト「…」
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34 : 2013/09/08(日) 20:14:34 -
アニ「私ずっとお礼が言えなくてさ…」ライナー「おう」
ベルトルト「…うん」
アニ「こないだ、やっと言えたんだ」
ライナー「こないだって」
アニ「マルコを殺す時………」
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35 : 2013/09/08(日) 20:18:22 -
アニ『マルコ、あの時は助けてくれて本当にありがとう。みっともなく縋り付いちゃってごめん。ずっと言いたかった』
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37 : 2013/09/08(日) 20:23:42 -
アニ「遅すぎるしシチュエーション考えろっていうね……」ライナー「…」
ベルトルト「…」
アニ「私こんな性格だから素直に言えないし、何時言おうか悶々と考えて、あっと言う間に何年も経って…気が付いたら口から出てた」
ライナー「…」
ベルトルト「…」
アニ「でもマルコは『気にしなくて良いよ』って笑ってくれた」
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38 : 2013/09/08(日) 20:28:37 -
アニ「自分が殺されるっていうのに…」ライナー「…」
ベルトルト「…」
アニ「本当に良い奴だったよ……」
ライナー「…ああ」
ベルトルト「…うん」
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39 : 2013/09/08(日) 20:30:39 -
カーカー カーカーライナー「…」
ベルトルト「…」
アニ「…」
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40 : 2013/09/08(日) 20:32:20 -
ベルトルト「日が沈むね……」ライナー「ああ…」
アニ「うん……」
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41 : 2013/09/08(日) 20:34:20 -
アニ「目に沁みるなあと思ったけどさ…」ライナー「夕日も、故郷を出てから久しぶりに見た気がする」
ベルトルト「三人でおんなじこと考えてたね」
アニ「こういうとこ、気が合うね私たち」
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42 : 2013/09/08(日) 20:37:50 -
ライナー「ずーっと壁に囲まれてちゃあな…朝日が登る様子も、夕日が沈む様子も、見れないだろうな…」ベルトルト「じゃあ今は、皆この夕日を見れてるかなあ…」
アニ「無理でしょ…………」
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43 : 2013/09/08(日) 20:42:25 -
アニ「私たちが壁を破って、おびただしい数の巨人が次々と人間たちの生活域を侵していった」ライナー「家も畑も、川も田も」
アニ「世界を統べる王の城も…」
ライナー「人類はみんな死に絶えた」
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44 : 2013/09/08(日) 20:45:05 -
アニ「まだ生きてる人間も居るかもしれないけど、地面を覆い尽くさんばかりの巨人の群れに、すぐに見つかって食われてしまうだろうね」ライナー「人類は負けたんだ」
アニ「人類は滅亡したんだ」
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45 : 2013/09/08(日) 20:47:47 -
ライナー「クリスタも」ベルトルト「ユミルも」
アニ「アルミンも」
ライナー「コニーも」
ベルトルト「ジャンも」
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46 : 2013/09/08(日) 20:49:11 -
アニ「サシャも」ライナー「ミカサも」
ベルトルト「……エレンも」
アニ「リヴァイ兵長も」
ライナー「皆巨人に踏み潰された…皆」
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47 : 2013/09/08(日) 20:51:33 -
カーカー カーカーライナー「…」
ベルトルト「…」
アニ「…」
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48 : 2013/09/08(日) 20:53:50 -
ベルトルト「…夕日が沈むと、世界の終わりって感じがしない?」ライナー「そうだなあ」
アニ「まさに今この事だね」
ベルトルト「………世界の終わりってさ」
ライナー「おう」
アニ「?」
ベルトルト「頭で想像していたのとちょっと違う」
アニ「…どういうこと」
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49 : 2013/09/08(日) 20:59:16 -
ベルトルト「本で何度か読んだんだ。物語の最後に、人類が滅亡して世界が終わってしまう話…」アニ「…暗い話だね」
ライナー「読んでて気が滅入りそうだ」
ベルトルト「その時はさ、空から大きな隕石が降ってきたりだとか、何もかも破壊する爆弾を使ったりだとか、とにかく派手に豪快に世界が幕を下ろすんだ」
アニ「爆弾……人間のする事は分かんないね」
ベルトルト「うん…でもそれが頭にあったから…なんというか…」
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50 : 2013/09/08(日) 21:01:43 -
ベルトルト「跡形もなく無くなるんだ。人類も何もかも」ライナー「そりゃな」
アニ「隕石や爆弾じゃね」
ベルトルト「でも…今、実際はどうだろう?」
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51 : 2013/09/08(日) 21:03:28 -
ベルトルト「巨人は排泄器官が無いから、人間を食べても排泄することはない」ベルトルト「生きていく為に食べる訳じゃないから、消化器官も無い」
ベルトルト「腹の中に入った人間は、満腹になったら吐き出される」
ベルトルト「そしてまた人間にかじりつく巨人たち……」
ベルトルト「吐き出された肉塊はだんだんと腐っていく。もしくは……」
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52 : 2013/09/08(日) 21:05:28 -
ベルトルト「待ち構えた、カラスと鼠に食われていく」ベルトルト「それを踏み潰していく巨人……」
ベルトルト「潰れた死体にまた群がるカラスと鼠……」
ベルトルト「そんな、みじめな光景を真っ赤に染める夕日…」
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53 : 2013/09/08(日) 21:07:50 -
カーカー カーカーライナー「…」
ベルトルト「…」
アニ「…」
ベルトルト「世界の終わりって、こんなものなのかなぁ…」
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54 : 2013/09/08(日) 21:10:05 -
アニ「…こんなもんじゃないの?」ライナー「またテキトー言って」
アニ「だって見たことないもの。隕石とか爆弾とか」
ベルトルト「そうだけど…」
アニ「この世界が終わろうと、日はまた沈むしまた登るし、雨も降れば雪も積もる。でしょ?」
ベルトルト「うん」
アニ「世界は終わっても、変わらず動き続けるんだよ。そこに人類がいないだけ」
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55 : 2013/09/08(日) 21:12:13 -
ライナー「さてと、俺たちはこれからどうするかね」ベルトルト「巨人化するには体力は限界だし」
アニ「太陽は沈みそうだし」
ライナー「巨人どもから逃げるために壁登って、立体起動装置のガスは尽きたし」
ベルトルト「巨人どもまで壁を登って来てるし」
アニ「絶体絶命。大ピンチ」
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56 : 2013/09/08(日) 21:14:31 -
ライナー「でも不思議と怖くない」ベルトルト「僕も」
アニ「私も」
ライナー「三人一緒に居るからかもな」
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57 : 2013/09/08(日) 21:16:47 -
ベルトルト「僕ら故郷でもずっとつるんでたもんね」ライナー「ベリックも加えて4人でな」
ベルトルト「4人の世界だったね」
アニ「…ふふっ……ほらね。世界はまだ終わっていない」
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58 : 2013/09/08(日) 21:19:08 -
ライナー「…10m級が一匹登りきったな」ベルトルト「ブレード使う?これで最後だ」
ライナー「いい。どうせまだまだ来るんだしな」
アニ「そうだね。意味無いね」
ライナー「ああ。それに、日が沈みきるのを見ていたい」
ベルトルト「あ、それ良いね。僕も目に焼き付けておこう」
アニ「それじゃあ私も」
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59 : 2013/09/08(日) 21:20:58 -
カーカー カーカーライナー「カラス…まだ鳴いてるな」
アニ「帰る家を巨人に踏み潰されたのかもね」
ベルトルト「勝手に鳴くんでしょ」
アニ「そうだっけ。それか、沈む太陽を寂しがってるとかさ」
ライナー「それだな。きっとそうだ」
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60 : 2013/09/08(日) 21:22:57 -
ベルトルト「手を繋ごうか」
ライナー「よっしゃ」
アニ「うん」
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61 : 2013/09/08(日) 21:24:13 -
壁の上に数匹の巨人がうろうろしているのを確認したあと僕らを捕まえた巨人の口に頭が包まれたまさにその瞬間
太陽は大地に隠れ、辺りに闇が訪れた
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62 : 2013/09/08(日) 21:25:44 -
そして世界は終わった
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63 : 2013/09/08(日) 21:26:27 -
おしまい
ライベルアニ組end?なのかな
何か色々おかしいね
支援ありがとう
指摘してくれた人ありがとう
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