姉「お姉ちゃん彼氏できたのよ」


1 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/12(木) 03:19:30.39 ID:+ZQ0/Ucd0
弟「え?」

姉「だからこれからはあんたの相手をしてる暇ないから」

弟「別にお前に相手にしてもらってた覚えないけど」

姉「一緒に服買いにいったりしたでしょ」

弟「お前センスねーし、買うの遅いから一人で行った方がいいし」

姉「ふぅーん、ならこれからは一人でいってね、私は彼氏と買い物いったりするから」

弟「・・・彼氏ってどんな人?」

姉「気になるの?」

弟「聞いてほしそうだったから聞いただけだし」

姉「今日ここに来るわよ」

弟「え?」


ソース: http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1378923570/


7 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/12(木) 03:22:22.77 ID:+ZQ0/Ucd0
男「初めまして」

弟「・・・」

姉「彼氏の男くんよ、かっこいいでしょ?」

弟「意外と普通だね」

姉「何よそれ!めっちゃかっこいいでしょ!」

男「ははは・・・」

弟「ねぇ、こんな女のどこがいいの?」

男「え?」

弟「こいつうるさいでしょ?」

姉「そんなわけないでしょ!」

男「ははは、一緒にいたら楽しい事かな」

弟「ふぅん」

姉「私ちょっとジュース買ってくるから、二人で話してて」

弟「・・・」

男「わかったよ」


8 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/12(木) 03:25:36.45 ID:+ZQ0/Ucd0
弟「・・・本当にあいつのどこがいいの?」

男「俺がお姉ちゃんと付き合うのに反対なの?」

弟「・・・愛してるっていったくせに」

男「え?」

弟「まだ気づかないの?ちょっと待ってウィッグつけるから・・・ほら」

男「あ?明子ちゃん?」

弟「やっと気づいた」

男「えっ・・・どしうてきみが・・・ええ!?」

弟「明子って俺なんだよ」

男「でも・・・・あれ?」

弟「だましたのは悪かったと思ってるけど・・・」

男「君が女装したのが明子ちゃんだったんだ、何で急にいなくなったんだよ!」

弟「ごめん・・・あんたが女として俺に接してくるのが辛くなったんだよ、罪悪感っていうか・・・」

男「明子ちゃん・・・」


9 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/12(木) 03:27:58.55 ID:+ZQ0/Ucd0
弟「・・・俺の事嫌いになった?」

男「嫌いなわけないじゃん!俺ずっとさびしかったんだから」

弟「ごめん・・・あんたに愛してるって言われてびっくりして・・・それで・・・」

男「いいんだよ、よかった、明子ちゃんがいてくれて」

弟「・・・ねぇ、姉ちゃんと付き合ったのはどうして?」

男「正直に言うと君に似てたからだよ」

弟「・・・」

男「当たり前だよね、姉弟だし」

弟「そうだったんだ・・・すっげー嬉しい」

男「明子ちゃん、泣いてるの?」

弟「うん・・・」


19 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/12(木) 03:32:34.23 ID:+ZQ0/Ucd0
姉「・・・」

男「あき・・・弟くんは何飲む?」

弟「・・・オレンジジュース」

男「はいついであげるね」

弟「・・・ありがとう」

男「姉ちゃんは?」

姉「えっ?・・・私はお茶で」

男「はい!」

姉「ありがと・・・」

姉(何があったのかしら、弟泣いてるし、男くんも弟に気を使ってる感じだし、喧嘩したのかな・・・)

弟「男さん、そっち座っていい?」

男「うんいいよ」

姉(でも弟、男くんになついてる感じだし・・・)


21 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/12(木) 03:36:21.89 ID:+ZQ0/Ucd0
姉「ねぇ、弟どうだった?」

男「え?」

姉「可愛いでしょ」

男「うん、かわいいね」

姉「最近生意気な事言ってくるんだけど、私たちめっちゃ仲良いのよ」

男「そんな感じがするね」

姉「前はもうちょっと髪の毛長くて、女の子みたいだったんだから」

男「知ってる」

姉「え?」

男「いや、そのっ・・・弟くん女の子みたいな顔してるから、髪の毛長かったらもっとそう見えるかなって思って」

姉「そうなのよ、一時期女の子っぽくしてたんだから」

男(その時に俺と会ったのか)

姉「でも弟が男君になついてくれてよかったわ、弟の事よろしくね」

男「うん」


23 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/12(木) 03:40:21.53 ID:+ZQ0/Ucd0
弟「男さん来るんでしょ?」

姉「そうよ、何でわかったの?」

弟「今LINEで来るってきたから」

姉「いつの間にLINEで連絡取るようになったのよ、まぁいいけど」

弟「一緒にどっか行くんでしょ?」

姉「そうよ、デートよ」

弟「俺もいく!」

姉「デートについてきちゃダメでしょ!」

弟「俺も行きたいから」

姉「もう・・・わかったわよ、男くんに聞いてみるから」

弟「男さんはいいってさ、ほら」

姉「先に男くんに了承を得たのね・・・」

弟「俺着替えてくるから!」

姉「やれやれ、男くんになついてくれるのはいいけど、デートにまでついてこられちゃこまるわよ・・・」


24 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/12(木) 03:43:16.93 ID:+ZQ0/Ucd0
男「次どこ行く?」

姉「次はね・・・」

弟「俺クレープ食べたい!ほらあそこ」

男「そうしようか」

姉「もう・・・まぁいいわ」

弟「俺バナナ!」

男「おいしいな」

姉「そうね」

弟「男さんそっちどんな味?俺のも食べていいから一口ちょうだい」

男「いいよほら」

弟「・・・おいしい、はいこっちも」

男「うん、いいね、次買うときはこっちにしようかな」

姉「ちょっと、カップルみたいなやり取りやめてよ、私が男くんとそれしたかったのに」

弟「男さん口にクリームついてる」


26 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/12(木) 03:44:45.58 ID:+ZQ0/Ucd0
男「おじゃまします」

弟「入って!」

男「・・・あれ、姉ちゃんは?」

弟「今日遅くなるって」

男「そうなんだ」

弟「ちょっとここで待ってて」

男「え?」

弟「俺が呼んだら部屋に来てよ」

男「うん、別にいいけど」


28 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/12(木) 03:47:35.60 ID:+ZQ0/Ucd0
弟「いいよ」

男「入るよ」

ガチャッ

弟「・・・どう?」

男「明子ちゃん!」

弟「久しぶりに女装してみたんだけど、このウィッグ前の髪型に似てるでしょ?」

男「うん、あの時の明子ちゃんそのままだよ」

弟「へへへ・・・俺可愛い?」

男「うん、とっても可愛い!」

弟「・・・あの・・・俺の事好き?」

男「ううん好きじゃない」

弟「えっ!?」

男「大好き!」

弟「おっ俺も大好き!」


30 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/12(木) 03:49:28.73 ID:+ZQ0/Ucd0
弟「ぎゅってして」

男「うん!」

ぎゅっ

弟「ねぇ、またあの言葉言って」

男「大好き!」

弟「そうじゃなくて、前、俺に言ってくれたじゃん、今度は逃げないから・・・」

男「う・・・うん」

弟「ほら」

男「あっ・・・愛してるよ明子ちゃん」

弟「俺も男さん愛してる」

男「キスしていい?」

弟「・・・うん!」

姉「・・・」


31 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/12(木) 03:50:53.55 ID:+ZQ0/Ucd0
姉(あれ・・・弟と俺くんがキス抱き合って・・・)

男「・・・・」ちゅっ 

弟「んっ・・・俺さん」

姉(弟と俺くんがキスして・・・)

男「明子ちゃん、もう俺の前からいなくならないでよ」

弟「うん、男さんこそ俺の事ずっと好きでいて」

姉(あれ・・・あれ・・・どうなってるのこれ・・・)


34 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/12(木) 03:54:46.76 ID:+ZQ0/Ucd0
姉「・・・わけわかんないよ・・・もうあの家に行きたくないよ・・・」

エルフの女騎士「お客さん、買うの買わないの?」

姉「すみません、じゃあこのバナナクレープを・・・って先輩!?」

エルフの女騎士「むっ、貴様は高校の後輩!」

姉「先輩このクレープ屋でバイトしてたんですか?」

エルフの女騎士「うむっ、最近始めたのだ、ここのクレープを食べて虜になってしまってな」

姉「ははは、ここのクレープおいしいですもんね」

エルフの女騎士「なんだ、貴様もここの常連か」

姉「いえ、一度だけ・・・」

エルフの女騎士「どうしたのだ、元気が取り柄のお前が今日はまったく元気ないではないか」

姉「うん、実は・・・」

エルフの女騎士「もうすぐここのバイトがあるから待っていろ、相談に乗ってやる」


39 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/12(木) 03:57:48.16 ID:+ZQ0/Ucd0
姉「わけわかんないんですよ、男くんと弟がキスしたりして」

エルフの女騎士「そうか」

姉「先輩はどう思います?」

エルフの女騎士「どう思うかといわれても、普通に弟に彼氏をとられただけであろう?」

姉「そうですけど・・・」

エルフの女騎士「うむ、よかったな解決したじゃないか」

姉「解決してないじゃないですか!」

エルフの女騎士「わけのわからない状況がわかったではないか」

姉「そうじゃなくて、あの状況が本当にわけわからないとかじゃなくて、信じたくないとかそういう意味で言ったんであって」

エルフの女騎士「信じろ!お前が見たのが現実だ!」

姉「そうですけど・・・、ほら何かアドバイスないんですか?」

エルフの女騎士「何かとはなんだ?」

姉「ほら、今の私がするべき行動とか」

エルフの女騎士「具体的にどうしたいのだ?」

姉「弟と関係を悪くせずに、男くんを取り返すようになればいいかなって」


40 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/12(木) 03:58:34.63 ID:NvublpcI0
俺「夜見子、探したぞ!」

姉「俺くん…///」


41 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/12(木) 03:59:07.92 ID:+ZQ0/Ucd0
エルフの女騎士「最初にそう言え!」

姉「・・・まぁそうですけど」

エルフの女騎士「そうすればいいだけだろう」

姉「だから、どうすればいいんですか?」

エルフの女騎士「そうだな、私に任せろ、考えがある」

姉「本当ですか?」

エルフの女騎士「うむ、それじゃ今からお前の家に行くぞ」

姉「えっもう?」

エルフの女騎士「うむ!」


43 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/12(木) 04:01:30.32 ID:+ZQ0/Ucd0
姉「・・・」

エルフの女騎士「どうした、入らないのか?」

姉「だって、今は家で二人がいちゃいちゃしてるのかと思うと」

エルフの女騎士「それをやめさせるために来たのであろう?」

姉「でも・・・はぁ・・・・すぅ・・・もう大丈夫です」

エルフの女騎士うむ、たのもーーー!」

姉「そんなに大声出したら近所迷惑ですよ!」

弟「なっなんですか!うわっ!」

エルフの女騎士「貴様が弟だな?」

弟「クレープ屋の店員さん?」


46 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/12(木) 04:04:03.37 ID:+ZQ0/Ucd0
姉「知ってるの?」

弟「うん、あの後何度かクレープ屋にいったから」

エルフの女騎士「そういえば貴様は何度か見たな、二人で来てたような」

姉「それって男くんと?」

弟「そうだけど・・・」

エルフの女騎士「いつもお買い上げくださりありがとうございます」

弟「どういたしまして・・・」

エルフの女騎士「それよりも男はどこにいる?」

弟「男さんはさっき帰ったけど・・・」

エルフの女騎士「ふむ、困ったな」

姉「近くにいるかも」

エルフの女騎士「追いかけよう、弟!お前も来い」

弟「うっうん・・・」


47 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/12(木) 04:05:26.47 ID:+ZQ0/Ucd0
三人は走った、全力で走った、そう、男に追いつくために

Comments are closed.

Post Navigation