妹「兄、どこ?」


1 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/28(月) 00:05:39 ID:5FeeOm0I
兄「なんじゃい、呼んだか」

妹「・・・兄がどこか行っちゃったのかと思った」

兄「縁起でもないこと言うなよ」

妹「だって・・・最近・・・」

兄「・・・また夢か?」

妹「・・・・・・うん」

兄「・・・・・・」

妹「・・・・・・兄がどこか行っちゃう夢」

兄「・・・・・・そうか」

妹「どこにも行かないでよ、兄」

兄「そりゃもちろんだ」


ソース: http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1451228739/


2 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/12/28(月) 00:08:07 ID:5FeeOm0I
妹「こうやってダラダラ過ごす休日もいいよね」

兄「休日はいつもこうじゃないか」

妹「えへへ、そうだね」

兄「えへへ」

妹「気持ち悪い」

兄「えへへ」

妹「・・・」

兄「何か言ってよ」

妹「・・・」

兄「・・・」


3 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/24(日) 20:59:36 ID:FGIOvaJw
妹「兄、友だちと遊園地行くことになった」

兄「えっ……?」

妹「やっぱり断った方がいいよね?」

兄(遊園地に行くとなると……チケット代とか交通費とか食費を含めると、一万くらい必要か?)

兄「……いいじゃん、行ってこいよ」

妹「……!」パアッ

兄「後で、お金やるからな」

妹「えへへ、ありがとう」

兄「えへへ、どういたしまして」

妹「……きもい」

兄「えへへ」

兄(……まあ、何とかなるだろ)


4 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/24(日) 21:00:43 ID:FGIOvaJw
【学校】

ガヤガヤッ

兄「……」ガララ……

ピタッ シ-ン

クラA「うわ、来たよ……」

クラB「あんなことしといてよくまだ学校来れるよな」

兄(無視だ無視。相手にしてもしょうがない)スタスタ

兄(……机にイタズラ書き。椅子を隠されたのに比べたらこれくらいらなんともない)

クラ女A「頑張って無視してるの超ウケるんだけど」

クラ女B「それね」

クスクス…

兄(……さっさと授業始まんねえかな)


11 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/24(日) 21:10:51 ID:FGIOvaJw
【翌朝】

兄(……眠い)トントン

妹「おはよ……」ポ-

兄「おう。今日はちゃんと起きたな。ご飯はもう少しかかるから、顔でも洗ってこい」

妹「うん……」ポ-

兄「はは、低血圧なやつめ」


12 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/24(日) 21:13:43 ID:FGIOvaJw
妹「兄、ソーセージ一本ちょうだい」

兄「な、なんだと!? 成長期の若者から肉を奪うつもりかー!?」

妹「わたしのほうが成長期だもん。もーらいっ」ヒョイパク

兄「ぐぬぬ……ほうれん草の和え物の残すなよ」

妹「うん。あと、給食費なんだけど」

兄「ああ、後で渡すから」モグモグ…

妹「ありがと。あと口にもの入れながら喋るなんて行儀悪い」

兄「妹にお説教されちゃった……ぐすん」

妹「情けない。気持ち悪い」

兄「すまぬ」

妹「特別に許そう」


20 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/24(日) 21:22:56 ID:FGIOvaJw

妹「……いいの?」

兄「妹はお兄ちゃんに甘える生き物なのさ。そして兄は可愛い妹を甘やかさないと死んじゃう生き物なのだ! うりうりー!」

妹「やめて」ビシッ

兄「あだっ」

妹「まったく……」

兄「すまんな。あ、そういえば、今週は木曜日と金曜日も遅いから、作り置きしとくから食って先に寝ててな」


22 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/24(日) 21:25:47 ID:FGIOvaJw

客「料理まだかよ! おせーんだよ!」

兄「大変申し訳ございません! ただいまお持ちいたします!」ペコペコ

客「おえっ……!」ゲロゲロ

兄「お客様、大丈夫ですか?」フキフキ…

客「注文ー!」

客「こっちもー!」

兄「少々お待ちくださいませ!」

兄「……おわっだ」グテ

大学生「今日は水曜日なのに人多かったなー」

兄「金曜日の酷い時に比べたらこれくらい……」

大学生「兄くんはガッツあるなー」

兄「いえいえ、それほどでも」フラフラ…


24 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/24(日) 21:33:31 ID:FGIOvaJw
【学校】

ダンダン…

兄(今日の体育はバスケか)

クラE「へい、パス」

バスケ部「雑なパスだな、おい」

兄(まあ、俺にパスは回ってこないんだけどな!)

兄(体育の評価が落ちるだろーが。パス寄越せごらぁ。こちとらノーマークだぞ)

バスケ部「……」ブンッ

兄「って、来た! どフリーだぜ!」ヒュッ


29 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/24(日) 21:41:39 ID:FGIOvaJw

兄「ありがとな!」

女「それくらいで感謝されてもね」

兄「いやいや、嬉しいよ。女の子から物をもらうなんて久しぶりだしな」

女「……あなた、本当に変わってる」

兄「そうかもなー。だから、あまり俺に関わらない方がいいぞ!」ニカッ

女「……」

兄「ほんとサンキュー!」

兄(女さんか。あまり関わりはないけど、俺の陰口を言ったりするところは見たことないな)ガサッ

兄(良い人なんかね? まあ、それなら尚更俺に関わって欲しくないが。もちろん悪いヤツも関わって欲しくないけど)モグモグ

兄(あー、運動後に食う飯はうめー)モグモグ


30 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/24(日) 21:42:30 ID:FGIOvaJw

【放課後】

兄(今日はHRが長引いたな。修学旅行なんて行かないっての)

女「兄くん」

兄「どうも」キョロキョロ

兄(……回りに他のクラスメイトはいなそうか)

兄「パンありがとな! おかげで昼休みの授業が眠くなったよ!」

女「あ、ごめんね……?」

兄「あー、いや、感謝してるんだけど」


34 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/24(日) 21:47:09 ID:FGIOvaJw
【自宅】

兄「店長の厚意で廃棄とか賄いをほぼ公然に持ち帰れるようになった」

兄「……しかし木曜日まで来ると疲れる」グテッ

兄「何とかならんかなぁ……勉強するのも辛い」

兄「奨学金を借りられるといいけど、 それも保証人になってくれるような親族もいないし不可能」

兄「人生って難しいな」

兄「今日は……寝るか」ガチャ

妹「すー……すー……」


35 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/24(日) 21:48:36 ID:FGIOvaJw

兄「……俺のベッドで寝てるし。寂しかったのか?」ナデナデ

妹「……んー」ゴロン

兄「……頑張らないとな」ボソッ

兄(さて、歯食いしばって勉強するか!)

兄(俺は妹を幸せにする義務があるんだからな!)


37 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/24(日) 21:52:45 ID:FGIOvaJw

【通学路】

兄「はあ、学校は学校で遠いわ……片道20キロちょいって自転車で毎日通う距離じゃないと思う。坂も多いし」

老婆「うぅ……」プルプル

兄「重そうな荷物を持ったお婆さんが……駅に向かうのかな?」

兄「時間は……ギリギリ大丈夫かな、多分」

兄「お婆さーん!」

老婆「ほんとありがとねぇ……」

兄「 これくらい大したことじゃないです。学校があるので失礼します」


39 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/24(日) 21:58:28 ID:FGIOvaJw
【昼休み】

兄(わーい、昼ご飯だ! 店長さまさま!)

女「……」チラッ

兄「……」チラッ

女「……」フイッ

兄(……今更になって気付いたが、女ってわりと俺の方を見てるんだよな)

兄(とは言うものの、クラスの嫌悪の対象である俺を観察する目はわりと多いわけで、それ自体が特別なわけじゃない)

兄(ある意味クラスの人気者! うん、まったく嬉しくない!)


42 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/24(日) 22:02:22 ID:FGIOvaJw

女「……本当にあの事件って兄くんがやったの?」

兄「……」

女「ねえ、どうなの?」

兄「俺はいつでもこう言ってきたよ、『俺はやってない』」

女「……そっか。信じるよ」

兄「……」

女「信じるって」

兄「ああ、うん。ありがとう!」ニコ

女「……」

兄「それじゃあな!」

女「あ、ちょっと……」


44 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/24(日) 22:06:05 ID:FGIOvaJw

担任「あの問題児、さっさと追い出してえ!」ヒック

兄(げっ、担任!? なんで隣町に……考えることは同じってことかクソ)

教師「おい、飲み過ぎだぞ」

担任「だってよー、絶対アイツがやったんだよな! あんな問題児の受け持ちとかマジで嫌だわ!」

教師「気持ちは分かるがなあ」

担任「次同じことやったらタダじゃおかねえ! 絶対に追い出してやる!」

教師「お前、あまり露骨にやるなよ。逆にお前の進退問題に関わるぞ」


45 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/24(日) 22:09:22 ID:FGIOvaJw
兄(……俺の話かな。それより、変装しないと。エプロンとバンダナだけじゃ心許ない)

兄「マスクさん、一枚マスクを貰ってもいいっすか?」

マスク「えっ……はい」スッ

兄「伊達さん、今だけメガネ貸してもらえません? お願いします!」

伊達「あ? ……しゃーねーな」

兄「二人ともあざっす。……あと、あの席の客たちとはちょっとイザコザがあるんで、出来るだけ俺の代わりに接客してもらえると助かります」

マスク「えー、怖いかんじなの……?」

兄「や、そういうんじゃなくて、迷惑なホモです」

伊達「大変だったんだな……」ポンポン


46 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/24(日) 22:11:02 ID:FGIOvaJw
【自宅】

兄「ただいま……」ゲソッ

妹「……おかえり」グシグシ

兄「……おいおいこんな時間まで起きてたのかよ」

妹「……兄の夢見た」

兄「えっ?」

妹「兄がどっかに行っちゃったの」

兄「またその夢か……俺はどこにも行かないよ。信じてくれ」ギュッ

妹「……うん、信じる」

兄(……俺は、この純粋な『信じる』を守ってやりたい。妹には喪って欲しくないんだ)


50 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/25(月) 22:34:43 ID:6UK8acaw
【翌日】

兄「ふわとろオムレツサラダだ。一味とマヨネーズで召し上がれ」

妹「腕をあげたな」グッ

兄「ありがたきお言葉」

妹「今日は服を買いに行きたい」

兄「そうかそうか、行ってらっしゃい。3000円、いや5000円くらいあれば十分でしょうか、姫さま」スッ

妹「……?」

兄「……え、足りない?」サァ

妹「兄もついてくるでしょ?」

兄「マジで? 俺いらなくない?」

妹「妹友ちゃんも一緒」

兄「マジで俺いらなくない?」


51 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/25(月) 22:35:22 ID:6UK8acaw
【ショッピングモール】

妹「いつ来ても大きい」

妹友「ねー!」

兄「迷子になるなよ」

妹「そんなに子どもではない」

妹友「じゃあ、手つなご!」ギュ

兄「嫌じゃないならいいぞ」

妹「む……」

妹友「えへへ、恋人みたいだね!」ニパッ

兄「えっ、それはどうかな……?」


52 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/25(月) 22:36:08 ID:6UK8acaw

妹「……」ギュ

兄「お前もか」

妹「……妹を甘やかすのは兄の務め」

兄「その通りです」

兄(ちょっと周囲の目が辛いが……クラスの奴に会いませんように)

兄(あ、これフラグじゃね?)


53 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/25(月) 22:38:21 ID:6UK8acaw
【フィッティングルーム】

妹友「これはどう?」

兄「妹友ちゃんには早過ぎる気がするなあ」

妹「……ん」

兄「似合ってるけど、サイズはもう一つ小さい方がいいんじゃないか?」

妹「……これなら成長しても着れる」

兄「妹さま……」ホロリ

妹友「お母さんみたいなこと言うね」

兄「気持ちは嬉しいけどあまり気にしなくていいぞ。大した値段でも……なくもない」タカイナ…

妹「……もう少し安いところ行こ」

妹友「もっと可愛いお洋服を着てからにしようよ!」

店員(買わないから帰れよ)ニコッ

兄(……あの店員さんの目が怖い)


56 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/25(月) 22:47:10 ID:6UK8acaw
妹友「おいしー!」

妹「……っ」アムッアムッ

兄「二人とも満足したようで良かった」

妹友「お兄ちゃんは食べないのー?」

兄「ん、あまりお腹空いてないからな」

妹友「じゃあ、一口あげる! あーん!」

兄「お、サンキュー!」ア-ン

妹「……む」

兄「お、美味い!」

妹友「でしょでしょ!」


57 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/25(月) 22:48:15 ID:6UK8acaw
妹「……兄」スッ

兄「え、いや、同じのだし……」

妹「ん!」

兄「い、いただきます」パクッ

妹「……」ニコッ

兄「うん、やっぱり美味い」

兄(……いやあ、楽しいな。平日の疲れが吹き飛ぶ)


60 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/25(月) 22:50:50 ID:6UK8acaw

兄「こっちの借りてきた猫みたいに静かなのが俺の妹」

妹「……」ジッ

女「こんにちは」

妹「……」フイッ

女「……!」

兄「あー、ごめん、こいつ人見知りなんだ。失礼だからやめろって」

妹「……」ムスッ


61 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/25(月) 22:52:44 ID:6UK8acaw

女「……お兄ちゃんのことが好きなんだね」

妹友「好きだよー!」

兄「いや妹友ちゃんに言ったわけでは……なんにせよ、ありがとう」

女「ふふ……」

兄「どうかしたか?」

女「いや、 学校で見る兄くんと今の兄くん全然違うから」

兄「ああ……」

女「……ねえ、ちょっと二人だけで話したいことがあるんだけど」

兄「俺はないかな」

女「……きっと兄くんは今日私が見たことを学校で話されたくないとおもうんだけど」

兄「……二人とも、1000円あげるからゲーセンでも行ってきな」

妹友「ほんと!? 妹ちゃんいこー!」グイッ

妹「……」チラ

兄「……」ニコッ


73 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/27(水) 00:05:26 ID:tPVRhp1E

兄「話は終わりか?」

女「うん、まあ……あ、連絡先交換しない?」

兄「悪い、ケータイ持ってないんだ」

兄(ほんとはバイト先とか妹と連絡つかないと不味いからガラケー持ってるけど、連絡先と住所は出来るだけ教えたくないんだよな)ブ-ブ-

女「……」

兄「……」ブ-ブ-

女「……出たら?」


76 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/28(木) 01:23:09 ID:SrxvBvpw
方法が強引な上に「臨床心理士の娘」というのが不安しか感じないな…

つい一気読みした


80 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/29(金) 00:56:31 ID:wMrYjxH6
【ゲーセン】

妹友「お兄ちゃん、このぬいぐるみ取ってー!」

妹「あと2回……ぐぬぬ……」

兄「あ、もうお金は入れちゃったのね……そんなにこれ欲しいんか」

女「たしかに可愛いね」

兄(クレーンの強度は何とかなりそうか……位置もまあ……)

兄「ふはは、兄に任せろ!」ポチッ

ウィ—ン

ウィ—ン

ガシッ


81 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/29(金) 00:57:14 ID:wMrYjxH6
ウィ—ン

妹友「わ、わ、わ……!」

ボトンッ

妹友「とれたー!」

妹「よくやった」グッ

兄「おう!」グッ

女「上手だね」

兄「たまたまだよ」

妹「むふふ」モフモフ


82 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/29(金) 00:58:03 ID:wMrYjxH6

妹友「お兄ちゃん、わたしの分もー!」

兄「取れるかなぁ……アソコだろ?」ポチッ

女「さすがに無理じゃない?」

ウィ—ン

ウィ—ン

ガシッ

妹「……」ドキドキ


83 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/29(金) 00:59:15 ID:wMrYjxH6
ウィ—ン

妹友「……っ」ゴクッ

ウィ—ン

女「わっ……」

ボトンッ

妹友「お兄ちゃんすごーい!」モフモフ

妹「やるな」グッ

兄「ふはは! クレーンゲームの神に愛されている!」


85 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/29(金) 01:08:01 ID:wMrYjxH6

女「ねえ、私にもぬいぐるみを取ってくれない?」

兄「まずは自分でやってみるといいよ」

女「絶対無理でしょ……いやでもわりと取れるのかな」チャリン ポチッ

ウィ—ン

妹友「あ、ズレてる」

ウィ—ン

スカッ

妹「まだまだ未熟」

女「……もう一回、あ、500円だと6回できるのね」チャリン

兄「……女さんて実は負けず嫌い?」


86 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/29(金) 01:09:15 ID:wMrYjxH6

妹友「もふもふー!」

妹「苦しゅうない」モフモフ

女「結局取ってもらっちゃった」モフモフ

兄「今日はとても運が良かった」

女「……ありがとね」

兄「気にすんな。服も買ったし、帰るかね。そういや、女さんは一人だったのか?」

女「いや、家族と来て別行動してたの。時間だし、そろそろ戻るね」

兄「おう、じゃあな」


87 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/29(金) 01:11:00 ID:wMrYjxH6
【自宅】

妹「兄、昼のあの高校生は?」モフッ

兄「俺の同級生。関わりはほとんどないんだけどな」

妹「ふうん……何の話してたの」モフモフ

兄「むふふ、アダルティなお話だよ」

妹「気持ち悪い……」モフッ

兄「ぐすん」

妹「……」

兄「その蔑んだ目はやめてください」


89 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/29(金) 01:16:42 ID:wMrYjxH6
【翌日】

兄(さて、今日は掃除と洗濯、それからスーパーの特売に行って、あとは勉強か)

兄「取り敢えず朝食の食器を洗う」

兄「そして洗濯」

兄「その間に整理して、掃除機とコロコロ、仕上げにクイックルワイパー」

兄「脱水が終わった洗濯物を干しす」

兄「そしてスーパーに行く」チャリンッ

兄「良い天気だ。妹も楽しんでるかな」


90 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/29(金) 01:18:20 ID:wMrYjxH6
【スーパー】

兄(お、卵が安い。一人1パックまでなのが惜しいな……)

兄(んー、ひじきもちょっと安いな。買うか)

兄(鶏肉も安い! 今日は親子丼かなー)

兄(パスタか……作り置きには向かないよな……これに手を出したら手軽過ぎて妹の栄養を偏らせてしまうだろうな……)

兄(でも今日の昼飯と、いざという時のために買うか)

兄(後は……)ウロウロ

バスケ部「……っ」バタリ

兄「あっ」


109 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/30(土) 22:52:25 ID:mlb17mIk

スタッフ「それじゃあ撮るね。はい、ポーズ」

妹「……」ニコ

○ッキー「本当に申し訳ございませんでした」

パシャッ

妹友「ありがとうございます!」

妹「……」ペコ

スタッフ「どういたしまして! 楽しんでいってね」

○ッキー「ゲスの極み、乙女です」


111 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/30(土) 22:54:04 ID:mlb17mIk

少女A「でも妹ちゃんのお家って貧乏なんでしょ? ママが言ってた」

少女B「あ、うちのお母さんも言ってた」

妹友「そんなこと言わなくてもいいじゃん……!」

妹「妹友ちゃん、いいから」

妹友「……っ」

妹「ね……?」ニコ

妹友「う、うん……」


114 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/30(土) 22:57:50 ID:mlb17mIk

妹友「わあ、このキーホルダかわいい!」

妹「うん。これ、兄へのお土産にする」

少女A「このぬいぐるみかわいいー」

妹「……かわいい」キラキラ

少女B「おっきいね!」

妹友「うん!」

妹「……でも、すごく高価」チラッ

妹友「大きいぬいぐるみってビックリするくらい高いよねー」


116 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/30(土) 22:59:05 ID:mlb17mIk

妹「……」ジ-

少女A「妹ちゃんみたいな貧乏人は買えないでしょ」

妹「……うん」

妹友「……」ムカムカ

少女B「かわいそー」

妹「……それはちがう」

少女A「は?」

妹「たしかにうちは貧乏だけど、わたしには兄がいる。だから可哀想なんかじゃない」

少女B「イミわかんない」

妹「……分からなくてもいい」


117 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/30(土) 23:00:11 ID:mlb17mIk

少女A「前から思ってたけど妹ちゃんってヘンだよね。いつもよく分からない本ばかり読んでるし」

少女B「ねー」

妹友「……いいかげんにしてよ! もう知らない! 妹ちゃんいこ!」グイッ

妹「あ……」

少女A「ちょっと! どこ行くの!」

妹友「べつこーどー! もういっしょにいたくない!」

少女B「はあ!? アタマおかしいんじゃないの!?」

妹友「わたし、バカだもーん!」ベ-


118 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/30(土) 23:01:44 ID:mlb17mIk

妹「いいの?」

妹友「だって、友だちがバカにされたらイヤじゃん!」

妹「……ありがと」

妹友「いいのいいの! さ、二人で遊ぼ!」ギュッ

妹「……うん」ギュッ

妹友「さあ、コスモシャトルにのろー!」

妹「えっ」

妹友「さあさあ!」

妹「う、うん……」


126 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/31(日) 21:52:21 ID:RiilTRnE
兄「……んー、もう少し漸化式の練習問題を解いとくか」カリカリ

ブ-,ブ-

兄「着信……女さんからか」

ブ-,ブ-

兄「…………」

ピッ

兄「はい、もしもし」

女『もしもし兄くん? こんにちは』

兄「こんちは。どうかした?」


138 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/31(日) 22:16:17 ID:RiilTRnE

妹「重力が大きいと人間はあくまで物体だと思い知らされる」フッ

兄「小学生の発言とは思えないな……」

妹友「妹ちゃん、絶叫マシンが苦手みたい」

妹「そ、そんなことない。ちゃんと全部付き合った」

兄「おお、二人ともやるなぁ」

妹友「ただ、一緒に行った子たちとケンカしちゃった。ひどいんだよ!」

妹「そのはなしは……」

兄「もう暗いし、送ってくから歩きながら話そうか」

妹友「うん」


139 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/31(日) 22:17:24 ID:RiilTRnE

妹友「じゃあねー! また明日ー!」ブンブンッ

妹「……また明日」フリフリ

兄「……帰るか」

妹「……うん」

スタスタ

兄「ごめんな」

妹「え?」

兄「お前に嫌な思いさせて」

妹「そんなこと……」


140 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/31(日) 22:19:52 ID:RiilTRnE

兄「お前は何も悪くないからな。お兄ちゃんが悪いんだ。また嫌な思いをすることがあったらな、お兄ちゃんのせいだと思ってくれていいからな」

妹「違うよ」

兄「いいから。なっ?」ポンッ

妹「……」

兄「しかし、妹友ちゃんはいい子だよな」

妹「……うん」

兄「まあ、妹さまが一番可愛いけどな!」ギュッ

妹「うっ……はなせ」

兄「シスコンばんざーい!」

妹「きもちわるい……」


148 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/01(月) 23:10:55 ID:Qj.5ld6.

英語教師「それじゃあ、隣の人と一文ずつ交換で音読してください」

兄(出た、ぼっちといじめられっ子を殺す系のヤツ。仲良くない相手、特に異性でもキツいヤツだ)チラッ

クラ女C「……」ハァ

兄(はいはい、こっちを見向きともしないよね、当然だよね)

兄「じゃあ、俺最初に読んでいい?」

クラ女C「……ぇ」

兄「……小耳に挟んだけど、指定校推薦狙ってるんだろ? こんなくだらないことで評定落とすのは損だと思うぞ」ボソボソッ

クラ女C「……最初、どうぞ」

兄「おう——He was brought up in abject poverty……」


149 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/01(月) 23:12:35 ID:Qj.5ld6.

英語教師「じゃあ、どのグループか音読を発表してくれる人いませんか?」

兄「はい」

クラ女C「……ちょっ」

英語教師「お、兄、素晴らしいね。お願いします」

ヒソヒソッ

兄「ほら、立って立って」

クラ女C「……最悪」ボソッ

兄「Moonlight reflecting on the sea shimmered among the small fishing boats」

英語教師「はい、二人ともありがとう。かなり良かったですよ。クラ女Cももう少し声をはっきり出してくださいね」

クラ女C「……はい」

兄(隣の席が扱いやすいヤツでよかったわ。平常点稼いでおきたいからな)


150 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/01(月) 23:13:53 ID:Qj.5ld6.

【昼休み】

ホントアリエナイ
シンデホシイ…
キモイ

兄(……空腹っすわ)

兄(やっぱり厳しい日でも月曜日くらいは買った方が色々と効率がいいかもな)

ブ-,ブ-

兄(……女さんからの着信?)チラッ

女「……」ニコ

ガラッ

兄(……ついて来いってことか? 昨日、変なとこで通話切ったし、あまり話したくないけど……)

兄(……教室で悪口聞くのもウンザリだし行くかあ。鞄も持ってかねえと)


152 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/01(月) 23:16:21 ID:Qj.5ld6.

兄「他の男なら満更でもないんじゃないか? 有頂天になるヤツもいるかも」ゴソ

女「でも、兄くんは怖いんでしょ。もしかして饅頭怖いみたいな?」

兄「そうだな、満更でもないよ」パラッ

女「とか言いながら、古文の単語帳を開くんだ」

兄「古典単語覚え辛いから、何度もみないと覚えられないんだよ」

女「分かるよ。わりと外国語みたいなものだしね」

兄「なまじ日本語なのが余計混乱のもとだ」

女「でも昔の恋愛、素敵だよね。殆んど見ることもない異性と詠歌を通して恋慕して結婚するんだから」

兄「現代日本じゃ考えられないな」


156 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/01(月) 23:31:41 ID:Qj.5ld6.
兄「……」パラッ

女「ところで兄くんは今日もお昼を食べないの?」

兄「お前こそ飯食わないのか?」

女「食べるよ。というわけで、はい」スッ

兄「……その菓子パンはなに?」

女「ぼーっとしてたら多く買っちゃってね。食べ切れないからあげる」

兄「……一つ言っておくが、そういう同情とか、労りとかは止めてくれないか」

女「違うって。ただ多く買って困ってる私を兄くんに助けて欲しくてね」

兄「……」

女「消費期限は切れてないよ。もちろん虫なんて入ってない」

兄(……確かに、確認したところ大丈夫そうだが、餌付けされてる気分だな)

兄「サンキュー」


167 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/02(火) 23:08:53 ID:qtZP74C.
兄「……長々と話したわりに確定的な証拠はないんだな」

女「ないよ」アッサリ

兄「えっ」

女「だって、そんなもの要らないから。『兄くんが校則を破ってバイトしてるようです』、と先生に言えばそれでおしまい」

兄「いやいや」

女「飲食のバイトでしょ。バイトの日にはエプロンなり名札なりの物的証拠を持ち歩くはずでしょ」

兄「……」

女「先週は少なくとも水曜日と木曜日は入ってたからその日あたりを狙って先生に言って持ち物検査をすればどう? もしかしたら今日もじゃない? もしも一週間ほど私があなたの帰りを調査したらどうなるかな?」

兄「……結局、信用度の高さかよ」

女「そういうこと。兄くん、担任にも露骨に嫌われてるしね」


171 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/02(火) 23:14:55 ID:qtZP74C.
【居酒屋】

兄「……はあ」シュルッ

大学生「兄くん、おいっす。先週シフト代わってくれてありがとねー」

兄「ああ、いいっすよ、別に。レポート大丈夫でした?」

大学生「おう、取り敢えず提出できた。コピペ最強だぜ」

兄(ほんとに大丈夫かよ……)

大学生「それより溜息ついてどうした?」

兄「ああ、いや。変なのに最近絡まれまして」

大学生「なになに、コレ、コレなのん?」クイクイッ

兄「小指立てないでください……女子ですけど、別に浮いた話じゃないですよ」


172 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/02(火) 23:16:09 ID:qtZP74C.
大学生「あ? 本当に女かよゴルァ!」

兄「なんでですかっ!」

伊達「コイツ、遊んでそうな見た目の割に全然女っ気ないんだよなぁ」

大学生「俺はな……高校が男子校でな……頑張って大学デビューしようとしたんだよ!」

兄「そうだったんすか」

大学生「彼女いない私大文系なんて底辺大学生だぞ! 世の階級の一番下だ! どうしてこうなっちまったんだ」ウッウッ…

兄「ガチ泣き……」

伊達「頑張れ負け組」ポンッ

大学生「うるせえ! リア充国立理系は滅びろ!」


184 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/02/26(金) 02:48:01 ID:4SLLKW06
放置してすみません。またしばらく滞ると思うので、気長に待っていてください。

勇者「女神から能力を授かった」
狐娘「復活じゃー!」男「・・・・・・」
蛇神「そんなお話」

最近だとこんなもの書きました(書いてる)ので、かわりにこちらでもどうぞ。


190 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/03/21(月) 02:06:59 ID:OReN0kak

妹友「なんの話してるのー?」タタッ

少女A「……しらけた」チッ

少女B「……」ハァ

妹友「え……? あ、昨日は二人ともゴメンねー! でも、AちゃんもBちゃんも悪いとおもうよ!」

少女C「いい子ぶるのやめたら?」

妹友「え?」

少女B「そういうのキモいし、ムカつく」

妹友「え、え?」

少女A「……あっち行こ」

少女B「うん」ギュッ

少女D「ぁ、…………」スタスタ

少女C「やだねぇ、妹ちゃんも行こ」ガシッ

妹「……ぅ」ヨタヨタ…

妹友「…………」ポツン


191 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/03/21(月) 02:07:36 ID:OReN0kak
ザァァァ-……

妹友「ない……ない……」ボソッボソッ

妹「……どうしたの?」

妹友「あ……えっと、傘立てに差してた傘がなくなっちゃったの……お気に入りだったんだけどなぁ……」

妹「朝に使ってた、あの大きな苺柄のだよね?」

妹友「うん……他の人が間違えるはずないんだけどなぁ。名前のシールも貼ってたし」キョロキョロ

妹(……もしかして)

妹友「うーん、困っちゃう……」

妹「あ、よければ一緒……」

少女A「妹ちゃん、帰ろ」

妹「……ぁ」


192 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/03/21(月) 02:08:13 ID:OReN0kak
妹友「……」

少女B「うわ、なに傘立てをガサゴソしてるの? ドロボーじゃないの?」

妹友「違うもんっ!」

少女C「大きな声だすとか、ぎゃくにホントっぽいよねー」

クスクス…

少女D「…………」

少女A「ほら、妹ちゃんも早くっ」イラッ

少女D「……っ」ビクッ

妹「……」

少女B「なにモタモタしてんのー」

妹友「……じゃあねー!」ダッ

妹「あっ……」


199 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/04/01(金) 17:09:10 ID:FAl2psqA
【自宅・深夜】

兄「ああ、クソ疲れた……」ポタポタ…

兄(……まさかカッパを切り刻まれてゴミ箱に捨てられるなんて……風邪引いたらどうすんだ)

兄(明日も曇りのち雨らしいし、困ったな……体はめちゃくちゃ大事な資本だし、また買うしかないか)

兄「……取り敢えずシャワーだな」

兄「ふう」

兄(締め切りが近い課題はないし、軽く予習するだけで今日はいいかな……)

妹「……兄、おかえり」

兄「……すまん、起こしちゃったか?」

妹「……ううん、眠れなかった」

兄「眠れない? 何かあったか?」

妹「…………」


200 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/04/01(金) 17:09:46 ID:FAl2psqA
兄「……ま、布団に入ろう。お兄ちゃんが眠るまでいい子いい子してやるぞ」ヘラッ

妹「……うん」

兄(……こりゃ、本当に何かあったな)

兄(でも、今日はマジで眠いし、聞くのはまた今度でいいよな)

妹「…………」

妹「…………」

兄(……眠ったか)ナデナデ

兄(……さすがに今日はもう寝るか。明日に響く)ファ…

兄(俺みたいに貧乏のせいで酷い目にあってないといいがな)

兄(同級生に比べて達観した節もあるとはいえ、まだまだ小さいもんな)

兄(……もしも、コイツが辛い目に遭ってたら、何をしてでも、止めてやる)


203 : 申し訳ないからもう少し 2016/04/01(金) 18:00:48 ID:IkzbyGfI
【学校・昼休み】

クラA「昨日のあれ、最高だったわ」

クラB「ああ、兄ね。何ともなさそうな顔で、机の中とか探してて受けたわ」

クラ女A「犯行現場の再現かよってね」ケラケラ

クラ女B「めっちゃ挙動不審」ブフッ

クラC「ウケるよな!」

委員長「あ、あの……」

クラ女A「なに?」

委員長「その……修学旅行の保護者同意書、持ってくるように言われてて、その……あの……」オド…

クラ女B「なんでそんなビビってんの?」

クラA「おめーらが怖いんだろ」

クラB「ははっ、違いねえな」

ウッセェ!
ギャハハ!


204 : 申し訳ないからもう少し 2016/04/01(金) 18:03:16 ID:IkzbyGfI

クラ女C「私は出したけど」

クラC「俺も」

委員長「う、うん……あ、あと、クラ女Aさんとクラ女Bさんだけだから」

クラ女A「ちょっと待って。……ほら」ピラ

委員長「う、うん、ありがと……」

クラ女B「あ、忘れちゃった。せんせに伝えといて」

委員長「え、う、うん……」

クラC「委員長、雑用おつー」

クラA「みんなのドラえもん、委員長だもんな」

クラB「困ったときの委員長頼み!」

クラ女B「内申点大好き委員長!」

クラ女A「あははっ、それはさすがにひどいっしょ」

委員長「あは、あはは……それじゃ先生に出してくるね……」


205 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/04/01(金) 18:04:09 ID:IkzbyGfI

クラ女A「委員長って、あんな真面目そうで、そこまで結構成績悪いんでしょ?」

クラA「出たー! 真面目系クズ!」

クラB「推薦で、実力より上の大学に行きたいやつー!」

クラ女C「あは、あはは……」ヒクッ

サッカー部「あいつらっていつでもクラスの誰かの悪口言ってるよな」モグモグ

陸上部「帰宅部の奴らはストイックさが足りてないんだよ」パクッ

テニス部「意味分かんね」

バスケ部「……」パクッ


206 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/04/01(金) 18:04:41 ID:IkzbyGfI

クラ女A「しかし、兄をもっと懲らしめるいい方法ないかな。やっぱ信賞必罰って大事じゃん?」

クラA「それなー。頑張って無表情つくってるの見るのも飽きてきた」

クラB「でも、あんまりやり過ぎると、今度はこっちに来るし……」ボソッ

クラ女B「……故意じゃなきゃ問題ないでしょ?」ニタッ

クラC「うわっ、悪い顔だな」ニヤニヤ

クラ女C(メンドくさいからあんまり大事にしないで欲しいんだけど……うまい距離をとりたいけど)

バスケ部「…………」

テニス部「どうかしたか?」

バスケ部「……いや、別に」


209 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/04/13(水) 03:21:16 ID:EY7lKCIM
あまりにも多忙で、更新が難しいです
大体の展開は決めてるので、たまの更新はできると思います
ただ、間隔が空く分、細かいところとかは雑になると思います(既に結構、細かいところがちぐはぐになってます、妹友の遊園地への言及とか、女さんの迷推理とか)が許してください

一方的に投下を遅らせるのも不平等だし、申し訳ないので、黒歴史含む今まで書いたものも書いた順に列記しておきます。上の作品ほど、黒歴史…と思わせて大体今読むと悶死しかけますが…

魔王「暇だな」
ダークエルフ「男の尻尾をもふもふしたい」
【閲覧注意】男「今日も殺すか」女「そうか」
勇者「幼女大好き」
魔王「正義について問う」
男「ち⚪︎こがバナナになった」
冒険者「未だ見ぬ世界へ」
男「寝取られたんだ」

あとは前掲したもので、たしか完結させたものは全てだったと思います
こう見ると結構書いてるな…

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